巨大食道症で食べられない子犬を看護師が諦めず介護、特別な椅子を考案し見事に回復

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食べ物が喉を通らない障害を抱えながらも、動物看護師のおかげで見事に成長しているオスの子犬が話題となっている。

食道が機能しない「巨大食道症」

そのワンコとはアメリカのアイダホ州で暮らす、ジャーマン・シェパードの「Elijah」、愛称「Eli」。

彼はわずか生まれて5日で、ボイシという町にあるAda動物病院へ運ばれ入院。

レントゲン検査の結果、食道が異常に膨らみ機能しなくなる「巨大食道症」と診断されてしまう。

通常、4本足で歩く動物は人間と異なり、食道が水平方向に走っている。

そのため食道が膨れ筋肉に力が入らないと、食べ物が途中で滞り、胃へと流れなくなってしまうという。

チューブという最後の手段もうまくいかず

実際、「Eli」も運ばれてきた時にはひどい栄養不良の状態で、タンパク質やカルシウムも不足し、足の骨まで折れていたそうだ。

犬がこのような障害を抱えていれば、普通の家で飼うのは難しい。

そのため動物看護師のSavannah Ambersonさんは「Eli」を引き取ることを決断。

それから3カ月の間、2時間おきに注射で液体の食べ物を与え、看病を続けたという。

しかしその後、3回も手術を行ったが改善が見られず、最後の手段として食べ物を届けるチューブを挿入するも上手くいかなかったとされている。

ワンコが座れる椅子を作ってもらう

そのため病院の獣医師はSavannahさんに対し「厳しい決断をしなければならないのは分かっているね。もはやこの時点で、我々にできることはあまりない」と告げたという。

しかしSavannahさんはそれでも救いたいと悩んだ挙句、食べる時にワンコが座れる高い椅子を考案。

病院スタッフの親族の力を借り、「Eli」の体に合わせた特別な椅子を作ってもらった。

Facebook/Ada Animal Hospital

Facebook/Ada Animal Hospital

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この椅子により「Eli」は食べる時に垂直の姿勢をキープ。

食道の筋肉もなんとか機能し、重力により食べ物が胃へ流れるようになったという。

その結果、「Eli」は見事に回復。1日に5回から7回、15分かけてゆっくり食べられるようになり、体重も30パウンド(約14kg)まで増えたとされている。

Facebook/Ada Animal Hospital

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通常の犬と同じようにずっと暮らせる

もっとも「Eli」が食べられるのは今後も柔らかいものだけ。

しかし獣医や看護師のおかげで足の骨折も治り、これから通常の犬と同じように散歩をしたり、走り回ったりして暮らしていけるそうだ。

病院のオーナーであるWayne Loertscher医師は、CNNの取材に対し「この問題に関わった人の中でも、Savannahは最大のヒーローだ。彼女はこれにしっかり対処し、決して諦めなかった」とコメント。

またSavannahさんも「Eliを見捨てるつもりは全くありませんでした。彼は永遠に私のかわいい子犬です」と語っている。

Twitter/Kelsey McFarland

Twitter/Kelsey McFarland

「Eli」は当初、この椅子が苦手だったようだ。

しかし今ではすっかり慣れ、食後はこの椅子で眠ってしまうこともあるという。