子連れ男性の「ここが困る」という意見も大事だよねという話

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娘が3歳を過ぎた頃から、夫が娘と二人で外へ出ることが増えてきた。
図書館へ絵本を借りにいくことがきっかけだったのだが、毎週末の習慣となり、これは2人で過ごしてもらう貴重な時間だと思い、私は介入しないようにしている。

お盆に帰省した際も、私が仕事を持ち帰ることになったため、その時間は娘を見ておいてくれないかと申し出ると、「じゃあ動物園に行ってくる」と2人で出かけて行った。また別の日は、区民プールへ行ったりと、着々とレベルアップしている様子だ。


出かけるにあたってベビーカーが不要になったこと、おむつが外れて身軽になったことも大きく、これからどんどん2人でのお出かけの幅が広がっていくといいなと思っていたところ、夫が“ちょっと”という感じで言葉を挟んできた。

「プールは今後も連れていきたいけど、男子更衣室に一緒に入って着替えさせるのがどうも抵抗がある。とはいえ、ほかに手段がないからどうしようもないけど……」

あー、そうか。そうだよなあ。
でもたしかにどうしようもないよなあ……と首を捻ることになった。

区民プールなので、更衣室は男女別に分かれているだけで個室なんてもちろんないし、とはいえまだ一人で女子更衣室に入って着替えられる年齢でもないので、夫が男子更衣室に連れていくしか術がない。

そもそも子どもが一人で更衣室に入って着替えができるようになるのっていつ頃だろうと考えていたところ、区民プールには「小学3年生以下の子どもは大人の同伴で入ること」と決まり事があることを知った。

そこから察するに、「親と一緒にプールに行って、かつ着替えは一人で」ができるのは小学校に上がるくらいが目安だろうか。

“子どもを持ってみて初めて”のことをするのは毎回緊張するが、それでも出かけてみること、やってみることに意義があると思うので、周りの目はあまり気にしなくていいんじゃないと個人的には考えている。

しかし、更衣室の問題は「気にしなくていいじゃない」で済ませられる話でもなさそうなので、着替えているところが見えないようにスナップボタンがついた巻きタオルでも持参するか、着替えのときだけ私が付き添う形にするのか、検討中でまだ答えが出ない。

私自身、娘が赤ちゃんの時から2人であちこちに出かけて、大抵のことはどうにか乗り切ったというのもあって、このところ随分見切り発車で行動するようになってしまったのだが、女親と男親じゃ立場も違うのだし、私だけのペースで何でも決めてしまわないようにせねばと思う出来事だった。

今回の件で、ふと思い出したエピソードがある。
もう1年以上前のことだが、ハリウッド俳優のアシュトン・カッチャーさんが、

「男性用トイレには赤ちゃんのおむつ替えシートがない!!」と

自身のFacebookで発信し、多数シェアされるなどの反響を呼んだ。



彼と同じくハリウッドで活躍する女優、ミラ・キュニスさんと結婚して女児をもうけたアシュトンさんは、ベビーシッターを雇わずに夫婦で子育てしていることでも知られている。

「もし今後男性用トイレでおむつ替えシートを見つけたら、僕のFacebookでお知らせします!」

とまで宣言した投稿は、映画ファンやハリウッドセレブ好きの間ではかなり話題になっていた。

有名人だから一般人より優遇されるシーンはいくらでもあるだろうけど、おむつ替えシートが「どこにもない」ことに関しては、セレブだってどうしようもないよな、そりゃ困るよね、とちょっと親近感を抱いた。

私もさすがに男性用トイレに入ったことはないので、男性用トイレにおけるおむつ替えシートの普及率については分からないのだが、よくパパ&子どもだけで出かけている男友だちに聞くと、それはまず期待できないので、たいてい多目的トイレを探すことになるとのことだった。

4年後の東京五輪も踏まえて、バリアフリーは今後の大きな課題になっているし、多目的トイレやエレベーターなどのインフラはどんどん整備されていくだろうけど、男性側からの「ここが困る」という意見はものすごく貴重だし、反映されてほしいなと思っている。

そのためにも、些細な違和感とかちょっとした困り事も、夫婦間で共有していったほうがよいのかもしれない。

真貝 友香(しんがい ゆか)真貝 友香(しんがい ゆか)
ソフトウェア開発職、携帯向け音楽配信事業にて社内SEを経験した後、マーケティング業務に従事。高校生からOLまで女性をターゲットにしたリサーチをメインに調査・分析業務を行う。現在は夫・2012年12月生まれの娘と都内在住。