「世界初の家庭用ロボット」を開発した博士の原点とは?  【from TED】 

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「ロボットを人間に近づける意義はあるのか?」という声を時折耳にする。
人型というのは不安定かつ複雑であり、人型にすることでかえってロボットの作業効率が落ちるのではないか、という考え方だ。

ロボット工学者であるシンシア・ブリジール博士は「人と似た、社会的なロボットの存在意義」について、2010年のTEDトークで語っている。

2010年といえばFacebookの日本法人が設立された年で、さらにLINEがリリースされる2年前というと、当時のIT事情がなんとなく思い浮かぶだろうか。この時点でブリジール博士はすでに、人とアイコンタクトを取るなどして、非言語でのコミュニケーションができるロボットを開発している。

彼女は「作業をするロボット」ではなく、「人々と交流するためのソーシャル・ロボット」を作りたいのだ。

「人から共感されるロボット」が、私たちの社会を手助けする

ブリジール博士はいくつかの実験結果を経て、ロボットの表現力を高めることで、人のロボットに対する共感がより強まることを発見。

その表現力というのが、アイコンタクトや身振り手振りなどのボディランゲージだ。

ロボットに対する共感が強まるとどんなメリットがあるのか? たとえば、ロボットを介した人間同士のコミュニケーションをよりスムーズなものにするということが大きな利点のひとつだ。
スマホスタンドに手足をとりつけたような格好の「ミーボット」が、その代表例として紹介される。

ブリジール博士はミーボットによって、遠く離れた家族同士のコミュニケーションを助けることができると発表。さらにロボットを使用した健康へのアプローチや子供への教育の手助けなど、ロボットの活躍の場を提案している。

そして2014年、ブリジール博士が開発した家庭用ロボット「Jibo(ジーボ)」は、「世界初の家庭用ロボット」として大きな話題を呼んだ。

[youtube https://www.youtube.com/watch?v=3N1Q8oFpX1Y]

「Jibo(ジーボ)」は、一見無機質な外見だが、そこには彼女が長年培ってきたソーシャル・ロボットについての研究成果がつまっている。

このトークでは、そんなソーシャル・ロボット開発への思いを垣間見ることができるだろう。

【参考・動画】

※ シンシア・ブリジール:パーソナル・ロボットの台頭 | TED Talk Subtitles and Transcript - TED.com