米国飛天大学ダンス科が、2016年5月に行った中国古典舞踊の基本技能試験の動画を公開した。(スクリーンショット)

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 失われた中国伝統芸術の復興をテーマにかかげる舞台芸術グループ「神韻芸術団」。毎年、世界ツアーを展開する同団は、人材育成の施設として、米国に芸術学校「飛天大学」を運営している。このほど同校ダンス科は、2016年5月の舞踊基本技能試験の様子を撮影したビデオを公開した。 

 動画では、女性ダンサーと男性ダンサーが分かれて演舞する。女性は優美で和やらかな動作で、男性は力強く、勇ましい。後半の28分ごろからの、しなやかで高い跳躍の連続は目を見張る。バリエーションの豊かさにも注目したい。


 

 神韻芸術団の説明では、中国古典舞踊とは、5000年の中華文明の中で発達した「世界で最も完成された舞踊体系の一つ」だという。身韻・身法・技巧(注)という3つの側面を重きがおかれる。

 「身韻」とは、華人固有の趣と精神を表現する所作。「身法」とは、数百におよぶ動作や身のこなし、ポーズ。「技巧」とは、跳躍や回転など、習得までに相当の鍛錬と時間を要する、難度の高い一連のテクニック。

バレエ、競技体操にも影響を与えた

 「舞(ウー)」と「武(ウー)」は元々同じもので、長い歴史の中で「文」と「舞」が融合し、中国古典舞踊の技法はさらにバリエーションが増えた。そして、中華民族の情緒を漂わせる「身韻」「身法」、跳躍や回転といった各種の動作、「毬子功(様々な空中宙返りや技巧を凝らした跳躍、回転)」といった難度の高い技が形成される。

 数千年の文化から誕生した中国古典舞踊は、世界中の舞踊体系やスポーツの形態に影響を与えた。バレエや競技体操の中にも、こうした中国文化の要素が見られる。

 中国古典舞踊は、古代の神話・伝説から現代時事まで、神や皇帝から庶民まで、民族性や情景が浮かぶ生き生きとした物語を、洗練された肢体の動きで表現する。

米国飛天大学とは

 飛天大学は、伝統音楽や美術と中国古典舞踊の訓練システムを提供するため、米国に設立された芸術大学。歴史ある伝統文化を復興させるため、芸術に秀でた人材を育成している。学生たちはここで、芸術教育を受けながら精神面での鍛錬も積む。

 学校が置かれているのはニューヨーク州の風光明媚なカッドバックのビルディング。広々としたキャンパスで、世界トップクラスの設備を誇る音楽教育施設を始め、図書館、コンサートホール、劇場、学生寮といった関連施設が整っている。学校には一流のダンサー、音楽家、演出家といったたくさんの芸術家と、天分の才能を備え、向上心に燃える学生が世界中から集まる。

(翻訳編集・島津彰浩)

 中国古典楽器と西洋のオーケストラを組み合わせた、神韻交響楽団の海外ツアーが、9月15日に東京オペラシティ(新宿区)で所初日を迎えます。14時〜、19時〜の2回公演。チケットは神韻芸術団の公式サイトから、オンラインもしくは電話(フリーダイヤル)で座席指定して購入できます。ほかにも、ぴあやローソンなど各種プレイガイドでも買うことができます。