日本の受注が決定的と見られながらも、後から競争に参入した中国が受注したインドネシア・ジャワ島の高速鉄道計画。中国側が提出した書類の不備などで計画の遅れが懸念されていたが、インドネシア政府はこのほど、中国とインドネシアの合弁会社に全区間の建設の許可を出した。(イメージ写真提供:(C)Ping Han/123RF.COM)

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 日本の受注が決定的と見られながらも、後から競争に参入した中国が受注したインドネシア・ジャワ島の高速鉄道計画。中国側が提出した書類の不備などで計画の遅れが懸念されていたが、インドネシア政府はこのほど、中国とインドネシアの合弁会社に全区間の建設の許可を出した。

 ジャワ島の高速鉄道計画は建設から運営、さらには人材育成にいたるまで、高速鉄道にかかわるすべてをまとめて輸出するプロジェクトとあって、中国での同計画に対する期待は非常に高いようだ。

 中国メディアの一財網はこのほど、ジャワ島の高速鉄道計画は中国とインドネシアの両国関係におけるキーワードであり、習近平国家主席も注目するプロジェクトであることを紹介する一方、土地の取得はまだ全区間の約60%にとどまっていると伝えた。

 記事は、中国杭州で4日から5日かけて開かれた主要20カ国・地域(G20)首脳会議の場で、習近平国家主席がインドネシアのジョコ大統領と会談し、ジャワ島の高速鉄道計画を遅れなく推進することの重要性を強調したことを紹介。さらに、ジョコ大統領とともに訪中したインドネシア側の関係者が中国で高速鉄道に乗車し、中国高速鉄道を高く評価したことを伝えた。

 中国側の計画では、ジャワ島の高速鉄道計画は2019年に開業する予定だ。これについて、記事は「日本の各メディアは計画どおりの開業に疑問を呈すなど、雑音が多く存在する」と主張しつつ、土地の取得が完了したのは今なお全区間の60%程度にとどまっていることを紹介。一方で、インドネシア政府の関係者の話として「インドネシア政府と中国政府が協力関係を維持し続ければ問題は解決できる」と論じた。

 土地取得が60%ほどしか進んでいないなかで、ジャワ島の高速鉄道計画は果たして19年に開業できるのだろうか。インドネシアと中国による合弁企業は19年5月31日から50年間にわたって高速鉄道を営業する権利も得る予定だが、そのためには建設許可が下りてから3年以内に建設を完了させる必要がある。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Ping Han/123RF.COM)