日本の文化の発信地の1つである渋谷。ここに、甲冑を着た姿を街中でカメラマンが撮影してくれるサービスを行う会社があるという。JタウンネットのS記者とT編集長が、外国人から人気を集める「Samurai Armor Photo Studio」の渋谷撮影コースを実際に味わってみた。



重さ20kg!鉄製の甲冑がずらり

渋谷駅から徒歩10分ほどの距離にあるスタジオの中には、真田幸村、豊臣秀吉、黒田長政、伊達政宗など、人気の戦国武将の甲冑が並ぶ。非常に重厚感のあるつくりなのが伝わってくる。



それもそのはずで、重さはなんと20kg。

実際の合戦で使われた甲冑は40kgあったと言われるが、その半分の重量ですら現代人にとってはかなりのものだ。

そんなラインナップの中からT編集長が選択したのは真田幸村の甲冑だ。



こちらのスタジオでは、甲冑の解説をしながら着付け師が甲冑を着せてくれる。これも戦国武将の作法に則ったもので、甲冑だけでなく文化も再現しているのだという。



戦国時代について豊富な知識を持つ着付け師の竹村慎平さんは、甲冑についてだけでなく、当時の文化などを軽快な口調で解説してくれる。



着付けが終わったら室内での撮影が始まる。和の雰囲気漂うスタジオの一角に立つと、途端に雰囲気が変わった。





撮影現場は非常ににぎやかだ。「OK!」「あ、いいですね!」「思いっきりカッコつけましょう!」「眉間にしわをよせて!」「余裕たっぷりの表情でいきましょう!」と、竹村さんたちが撮影に際してのアドバイスを元気よく飛ばすため、ポーズを取るのにも抵抗がなくなっていく。写真だけでなく、こうした雰囲気も含めて思い出になってほしいのだという。


スタジオのカメラマンによる撮影

その後は竹村さんの先導で渋谷の街へ。

ケンタッキーのサンダース像とのツーショットや、センター街入口、ハチ公との記念撮影と、渋谷の街を歩きながら次々と撮影していく。

「結構海外の方に囲まれますよ」

との言葉通り、後ろからはシャッターの音が何度も聞こえ、声をかけられて記念撮影、なんてこともあった。



T編集長「密着しているからそこまで重くは感じないけど、歩いたりすると普段とは勝手が違うのがよくわかる。時代劇での動きの必然性も感じられて、時代劇への理解が深まった気がする。
スーツより少し暑いくらいだから、夏でも意外と大丈夫そう。でも大阪夏の陣に参加した人たちは大変だったろうな......」


T編集長「だけど兜は首で支えなきゃならないから重さがダイレクトに来る」

最初は「日本刀体験教室」を予定していた

撮影後、着付け師の竹村さんに改めて話を伺った。スタジオが始まったのは、2016年5月のことで、2015年の秋ごろから準備を始めたという。渋谷街中撮影コースは8月22日にスタートしたばかりだ。


旅行者に囲まれる竹村さんとT編集長

だが、当初予定していたのは現在とは異なったスタイルのものだったという。

「実は、母体となったのはコールセンターを運営する会社で、私を含めてスタッフは現在もそちらにも務めています。所有していたこの場所が空いたので、社長が写真好き、私は歴史好き、ということで、何かやってみようとなりました。
最初は、海外からの旅行者が本物の日本刀を使って藁を斬れる、という体験を出来る場所にしたかったのですが、認可が下りませんでした。そこで、似たようなことが出来ないかと考えた時に、今の形に落ち着きました」
town20160906161629.jpg
スタジオ内には今まで撮影された写真が飾られている

サービスの内容を決めたのちは、着付け師の人々に師事。そこで学んだ技術を実践で磨き、外国人相手でも子供相手でも着付けできるようになったという。

「準備期間の間は、甲冑の手配や内装を進めるのと並行して、着付けの修行のために京都に行きました。甲冑の着付けを学んだあとは、様々な身長、体格の人を相手にひたすら実践を繰り返しました。お客さんの9割くらいは海外からの旅行者なので、2メートルくらいの方も着付けすることもあります」

また、甲冑については、

「甲冑はすべて鹿児島の職人さんたちの手作りで、そこで作られた甲冑はいろんなドラマでも使用されています。スタジオにあるのは1体80万円ほどで、それ以上の値段をする品も作られていますよ」

と語った。スタジオやドラマで扱っている甲冑は20圓曚匹世、昔の時代劇では合戦の時に使われたのと同じ40圓里發里鮖箸μ鮗圓發い燭箸いΑ


あの名作時代劇のものと同じつくり

将来的には、道路に面した場所への移転や、実際の城がある地域での支店展開などもしていきたいと語った。

撮影コースは2つで、室内だけでの撮影の「甲冑体験撮影コース」は1万3000円、今回体験した「渋谷街中撮影コース」は3万円となっている。