5日、韓国のセウォル号惨事の犠牲者遺族らでつくる「4・16セウォル号惨事家族協議会」が、最長20日間続けてきた断食デモの一時中断を決めた。写真は船体引き揚げなどを訴えるプラカード。

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2016年9月5日、韓国・京郷新聞などによると、韓国のセウォル号惨事の犠牲者遺族らでつくる「4・16セウォル号惨事家族協議会」が、最長20日間続けてきた断食デモの一時中断を決めた。

遺族らは14年4月に起こった惨事の真相究明のための継続調査などを求め先月からソウル・光化門広場で座り込みを続けてきたが、5日未明、断食中のメンバーのうち4人が体調不良を訴え病院に緊急搬送された。4人はいずれも犠牲者の母親で、低血糖、目まい、頭痛、腹痛、吐き気、呼吸困難などの症状が複合的に表れていたが、応急処置を受け同日午前6時30分には全員が座り込み現場に戻り、断食を続ける意思を示していた。

しかしこの日午後、野党「国民の党」の朴智元(パク・ジウォン)議員らが現場を訪れ、遺族らに「セウォル号特別調査委員会の活動保障に向け野党3党の意思を確認した」と、野党が連携し政府与党に働き掛ける方針を伝えた。遺族らはこれを受け、断食の一時中断を決めたという。

5日現在、断食での訴えを続けていたのは犠牲者の父母ら10人。ユ・ギョングンさん、チャン・フンさんの2人は断食20日目を迎えていた。一方、6月30日での調査期間終了に反発し特別調査委員会メンバー20人余りが続けているリレー断食は5日で40日目を迎え、その後も続いている。

これについて、韓国のネットユーザーからは「胸が痛い。何の力にもなれず申し訳ない」「国が変わるのではなく、国民の意識を変えねばならない!」「お願いだから時間稼ぎと証拠隠滅はもうやめて、きちんと原因究明をしてくれ」「安全な韓国をつくるため、絶対に諦めてはいけない」「頑張って」など、遺族への応援や支持のコメントが寄せられている。

しかし一方では、「興味なし」「まだやってるの?」「もう終わりにしよう」「まったく、何のための断食なんだ?自分の体を傷つけてまでやるなんて。デモをするにしても賢くやってほしいね」「もう子どもたちを静かに送ってあげよう。政治に利用するのではなく」「ところでリレー断食って何の意味があるの?」「セウォル号がほとんど職業になってるね。気持ち悪い」など、遺族らの活動に否定的な意見も少なからず寄せられた。(翻訳・編集/吉金)