オーダーしたスイーツが樽舟にのって流れてくる? レトロでかわいい甘味処「どんぐり」

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静岡県の沼津駅前にのびる仲見世商店街に、地元の人に愛され続ける甘味の名店「どんぐり」はあります。料理が川に流れてやってくるというユニークな趣と、地の食材を生かしたほっこり優しい味わいの料理の数々が、老若男女を問わず多くの人々の心を惹きつけて止みません。

店の真ん中にのびる大きなリバーカウンター

店内に入るとまず目に入ってくるのが、U字カウンターの前にゆったりと流れる川と、そこにぷかぷかと浮かぶ樽舟。よく見ると、その舟の上にはパフェやうどんなどさまざまな料理が載せられ、どんぶらどんぶら目の前を流れていくではありませんか。

この立派なリバーカウンターで有名な「どんぐり」は、今年で40年を迎える沼津の名物店。川の上には、歌川広重による東海道五十三次の日本橋から京都までの宿場町の浮世絵が掲げられており、川の折り返し地点は「沼津」になっています。

川を使った料理の注文は大人もワクワク

料理の注文の仕方も独特です。まずは食券を買って、好きな宿場町の席を選びます。席に着いたら、自分の宿場町のホルダーに食券を挟み、空の樽舟に載せて流します。しばらくして宿場町のランプが光ったら、自分の料理が流れてくるサイン。目の前まで来たら、料理だけ引き上げて空の樽舟は流しましょう。

この一連の作業が何とも新鮮! ゆらゆらと目の前を流れる料理を眺めるのも楽しくて、ついついもう一品注文したくなってしまいます。

ひと口ほおばれば思わず笑顔がこぼれる優しい味わい

料理は地産地消を意識しているので、使用する食材はほとんど地のもの。沼津の魚河岸で仕入れた鰹節でダシをとった風味豊かな「お茶漬け」や「きしめん」(各500円)、沼津でついた餅を使った「磯辺焼き」や「あべ川もち」(各500円)など、地元愛があふれるメニューが並びます。

甘味の種類も豊富で、おすすめは旬のフルーツやクリームがたっぷりのった「スペシャルクリームあんみつ」(530円)。濃厚なクリームとさっぱりフルーツが好相性です。
夏季限定のかき氷(500円〜)や、沼津名産のイワシの黒はんぺんなどが入る「おでん」(530円)も不動の人気です。

年代物のジュークボックスとレコードもこの店の名物

店内を見回すと、壁には70〜80年代アイドルのレコードやポスターがずらり。そして、店の中央には大きなジュークボックスが鎮座しています。上に貼られた札を見ると「2曲100円」の文字……そう、まさかの現役です。
硬貨を入れると心地よい重低音とともに、懐かしのメロディーが流れ出します。アナログレコードならではのどっしりとした音質は一聴の価値あり。これを目当てに来店するお客さんも少なくないんだとか。

ゆらゆらと流れる樽舟を眺めながら体に優しい料理をいただけば、ほっと心も癒されます。そんな「どんぐり」で、ちょっとユニークな食事を楽しんでみてくださいね。

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