写真=下林彩子

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毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある一冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載『あの人と本の話』。今回登場してくれたのは、『CUTIE HONEY -TEARS-』で、映画初主演を飾った西内まりやさん。自ら作詞し、歌った主題歌。そこには、アーティストとしての今の気持ちが込められているという。

「アクションや最新のCGが作り出す壮大な世界観だけでなく、ストーリーとして何か感じてもらえる作品になっていると思います」

 映画『CUTIE HONEY -TEARS-』に込められたメッセージには、演じながら自身も強く共感したと語る西内さん。作詞と歌を担当した主題歌『BELIEVE』は、その想いからつくられたものだという。映画の世界観とリンクしていくその歌は、切なくも力強いメロディが響くナンバー。

「自分の心を一番に信じて、というメッセージを込めています」

 モデル、歌手、女優――という分野で、才能を発揮する西内さん。その感性の磨き方は、日頃から心を動かす経験を心がけることだという。

「引き出しを多く持っていたいですね。私自身、小さな頃から、たくさんの歌に勇気をもらっていたので、自分もそうしたい。そのためにも本もたくさん読んで、いろんなことを吸収していきたいんです」

 今邑彩をはじめとしたミステリー作品も好きだけれど、これまでよく読んできたのは、自分の内面をブラッシュアップする“自己啓発本”だという。

「実は、私が幼いころから両親がよく読んでいて。実家の本棚には“子どもをすくすく育てる”とか、“心を清らかにする”とか、そういったタイトルの本がたくさん並んでいました。私も中学生の頃から、そういう本を自然に手に取るようになって、いろいろ読みました(笑)。書かれている言葉はとてもシンプルで一見きれいごとに思えるんですが、大事なことなんだなと感じるようになりました。「口から出る言葉が自分をつくる」「笑顔に人は寄ってくる」とか、そこで出会った数々の言葉が、私の基準になっていると思います」

 いつもハッピーな明るいイメージがある西内さんだが、そうした内面を磨く努力が影響しているのかもしれない。

「まわりの方からは“いつも元気だね”って言われることが多いんです。でも、人はいつもそういう時ばかりではないですから、今後は元気がない人にやさしく寄り添える存在でもありたいと思っています」

(取材・文=河村道子 写真=下林彩子)

『VOGUE COLLECTIONS AUTOMNE/HIVER 2016-2017』

Les Publications Conde Nast; Semiannual版

アルマーニ、エルメス、ヨージ・ヤマモト……2016年初夏に開催されたパリ、ミラノ、ニューヨーク、ロンドンコレクションを集めた一冊は、最新ファッションの粋を凝縮した美の図鑑。ブランド、アイテム別に編集されたページは、『VOGUE』編集部ならではのセンスを伝える。「ヴァレンチノのスタッズ遣いが目に留まりました」(西内さん談)

※西内まりやさんの本にまつわる詳しいエピソードはダ・ヴィンチ10月号の巻頭記事『あの人と本の話』を要チェック!