部下や後輩に頼んだ仕事の遅れを指摘すると、「一生懸命頑張ってるんです!」とまさかの逆ギレで返される…こんな経験ないでしょうか。ご自身もそんなシーンに遭遇したことがあるという無料メルマガ『ビジネス真実践』の著者・中久保浩平さんが、「頑張っている」という言葉の無意味さ、そして上司として逆ギレ部下にどう対応すべきかを伝授してくださいました。

がんばっているんです! という逆切れ

経営者管や理職の方、あるいは、部下や後輩を指導する立場の人でこんな経験したことないですか? 頼んだ仕事や指示したことに対して部下や後輩の仕事振りがどうも遅いので、そのところを指摘する。すると、「これでも一生懸命やってるんです! 私なりに頑張ってるんです!!」なんて風に逆ギレされる。または、逆ギレされるまでもないけど、明らかに不機嫌な顔をされるみたいな。悲しいですよね。

私もかつてこのような悲しい経験がありました。勤めていた会社で女性スタッフに頼んでおいた資料の進捗具合が気になり、「あの〜、先週頼んでおいた、アレ、どうなった?」って聞くと、「あっ、まだです。すいませ〜ん」って軽く返事されたので、「いやいや、明後日には必要やから、って先週頼んだと思うんだけど?」って聞き返すと、「こっちはこっちで他にもいろいろとあるんです!!」って逆ギレ。いろいろ他にもやることがあるということをわかってるから、1週間以上前に頼んでいたのに…(涙)。

「自分なりに一生懸命やっている!」

「私は頑張っています!!」

というような言葉を伝家の宝刀の如く、抜きさることで、その場をなんとか治める人のパターンです。

「一生懸命やっているんです!」

「必死で頑張っているんです!」

という言葉を声高々にする事と、

「仕事をきちんとしている」

「仕事ができている」

ということとは、全く別モノです。ですが、逆切れする人はそのところが解っていません。

例えば、お昼に食事に出かけたとします。ランチ時もあってか、店内はごった返すほどの混雑ぶり。「すいませ〜ん」って手を挙げて呼んでも中々店員さんが注文を聞きにきてくれない。もう1度、「すいませ〜ん!」って大きな声を出してはじめて注文を聞きにきてくれました。

で、メニューを指差し、A定食を注文。10分後、テーブルに差し出されたのは、B定食。「あの〜、頼んだのはBじゃなくて、A定食なんですけど」って返したとします。すると、その店員さんが、「間違えましてすいません。でも、今はお昼時で忙しいんです。間違えることもあります、それでも私は頑張ってるんです! 一生懸命、お客さんの注文を聞いてるんです!」なんて返されたら、どう思いますか?

本人は一生懸命頑張ってるのかどうか知らないけど、その店員さんは、お客さんのオーダーを間違えて出しています。つまり、仕事ができていない。ということは、「私は一生懸命頑張ってやってるんです!」なんて言葉を振りかざすだけでは何にもならない、ということが、よくわかります。まぁ、実際こんなことはあり得ないでしょうけど。

いつも一生懸命頑張っている、自分は自分なりに、必死で頑張っている、そのような「言葉」を、お客様も上司も先輩も求めてはいません。

また、何か新しい事に取り組もうというときや課題に挑もうっていう時に、耳にする「死ぬ気で頑張ります!」というような言葉も、あまり意味のない言葉です。

これは、たまにあることなのですが、コンサルティングを依頼される時に、

「死ぬ気で取り組みます!」

「課題に対して、一生懸命取り組みます!」

なんて言ってこられる方がいます。最初は「やる気があっていいなぁ〜」なんて思ったりもしたのですが、そういう言葉を使って来られる方に限って、「忙しかったので、できませんでした。」とか、「出張続きで、まだ実践できていません」なんていい訳ばかりをするのです。つまり、「一生懸命頑張る」「必死でやる」という言葉だけでは何の解決にもならないのです。

「必死で、一生懸命頑張ります!」という言葉が口から出てきそうな時には、「いついつまでに、これをこうします!」とか、「この課題に対しては、このようにして取り組み、このような結果を出すまでやり遂げます!」というような、具体的にこれをこうする、ということを示すようにしてみるといいでしょう。

すべてを具体的にしていけば、何をどう一生懸命頑張らなくてはならないのか? 自分自身だけでなく、周りにもよくわかるようになります。

「一生懸命頑張る」

いい響きですし、ポジティブな意味も込められていて、ほんとに素敵な言葉ですけど、ちょっと使い方を間違えると、一瞬にして「いい訳」としても捉えられる言葉です。経営者、管理職にいる人、部下や後輩を指導する立場にある人は、こうした「いい訳」を耳にした時、「では、なにをどのように頑張るのか?」を具体的な施策・行動・スケジュールを聞き返すようにしてあげるとよいでしょう。

人を育て甘えのない組織にしていくには、こうした言葉使いにも注意しておくことが必要です。

■今日のまとめ

 『一生懸命頑張るという言葉は、「いい訳」になり得る。』

 <経営者・管理職用>

部下や後輩に指摘や指導をした時、「一生懸命やってます!」「頑張ってます!」と言われたらどう応えるか?考えてみる。

 <一般用>

上司や取引先などから指摘や注意を受けたとき、「いい訳」ではなく、指摘に応える為に普段からどんなことに気をつけておかなければならないか?考えノートに書き出す。

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出典元:まぐまぐニュース!