韓国の成人映画『華麗な外出』のポスター

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30〜40代の男性たちの間で密かなブームになっているリバイバル・ヌード。かつて青春時代にかなりお世話になっただけに、人気アイドルや一世を風靡したAV女優たちの裸体は思い出すだけでも不思議と胸が躍るが、それはお隣・韓国も同じだ。

都内で飲食店を営むA氏(39歳)も恥ずかしそうに語る。

「韓国にもアダルドビデオはあったんですよ。私が学生だった90年代後半はまさに絶頂期で、エロ女優には数々の伝説がありました」

知られざる韓国の成人映画の市場規模

実際、韓国のAV市場は90年代後半が絶頂期だった。

韓国の映像物等級委員会審議年鑑の推算によると、88〜90年は市場規模100億ウォンで1本当りの平均販売数7000枚だったが、95〜99年には市場規模450億ウォン、平均販売数1万枚と伸びている。

月平均20以上の新作が作られ、AV制作会社も80年代は一桁だったが、99年には60社に肉薄するほどだったという。

だが、それも過去の話。現在ではAV制作会社は指で数える程度しかないらしい。かつて中堅プロダクションのスタッフだったB氏は語る。

「02年あたりからまったく売れなくなった。2000万ウォンかけて作っても500枚も売れないのだから、倒産した制作会社も多い。レンタルビデオ店も軒並み倒産した。韓国のAV業界は死亡宣告されたのも同然だ」

韓国ネット界で“エロ動画の教祖”が出現

奇しくもその死亡宣告を突きつけたのが、日本のAV業界だったというのだから驚きだ。

韓国では00年代から政府主導で高速インターネット網の基盤が拡大し、誰もが簡単に大容量の動画ファイルをダウンロードできるようなったが、それによって爆発的に普及したのが、日本のAVだったという。

前出のB氏が語る。

「今でも日本のAVは韓国で合法的に流通されていませんが、06年にネット上で日本のAVを大量流布した男が逮捕される事件がありました。彼は03年から06年まで約1万4000作品以上の日本のAVを不法アップロードし、ネット界では“ポルノ帝王”“エロ動画の教祖”と崇められ、釈放運動まで起きたほど。それほどまでに日本のAVは人気があった」

韓国で人気を呼んだ日本のAV女優たちは誰か!?

なぜ、韓国の男性たちに日本のAVは人気だったのか。

ひとつはそのジャンルの多様さにあるという。快楽だけを求めた単純な性的表現ばかりで、ストーリーもマンネリ気味の韓国のAVに対し、日本のそれはロ●コ●、熟女、SM、近●相●、レズ、レ●プなど多種多様だった。

「しかも、演技も喘ぎ声も大袈裟なアメリカのポルノより親近感も持てて、感情移入できるのが良かった」らしい。女優の質が高いのも日本のAVが人気の理由だった。

「蒼井そら、あいだゆみ、麻美ゆま, 穂花, 小澤マリア, 吉沢明歩・・・。上げたらキリがないし、RIOとみひろは韓国でドラマに出演したほど。最近では宇都宮しをん, 上原亜衣、桃谷エリカなどが人気らしい」

次から次へと出てくる日本のAV女優たち。日本で韓流ブームが起きていた頃、韓国では日本のAVブームが起きたいたわけだ。

ただ、日本のAVが結果的には韓国の成人映画界を追い込んでいく。前出のB氏が語る。

「最近はネット限定のAVも作られているけど、女優の質と量、ジャンルの多様性、刺激的な性描写。どれをとっても日本にはかなわない。もはや韓国のAV市場は斜陽どこか風前の灯ですよ」

AV業界やエロ雑誌は衰退し、今やネットが主流となった韓国のアダルト事情。その流れは日本も韓国も、変わらないのもしれない。
(参考記事:[画像付き]知られざる韓国アダルト産業の栄枯盛衰史

(文=S-KOREA編集部)