働く女性のためのビジネスマナーQ&A。今回のお悩みは、IT会社に勤める森川レイナさん(仮名 28歳)から。

「オフィスの内勤は5名。それぞれ業務内容は違うので仕事上の横の関係はないのですが、何か用事がない限り、お昼休みは一緒に過ごす雰囲気ができてしまっています。困っているのは、先日、キャリア採用で入社した33歳の女性のこと。仕事もでき、性格も姉御肌。すぐに私たちとも打ち解けて、オフィスになじんだのはいいんですが、彼女、やたらと仕切るんです。ランチもそうで、“これからはお弁当にしよう”って。

ほかの4人も賛同して、手作り弁当を持参してオフィスの会議室で食べるようになりました。でも、私は自炊が苦手だし、毎朝、見栄えのいいお弁当をつくるのも面倒だし、ランチは外で食べたいんです。“たまには外食にしない?” と提案してみたのですが、“お店はどこも混んでるし、お弁当でいいんじゃない?”って。“レイナちゃんも、節約して結婚資金貯めたほうがいいよ。チリツモだよ!”とも言われ……。余計なお世話! と思うと、よけいにイライラもして……。

どうしたらいいのでしょうか?」

早速、鈴木真理子先生に答えていただきます。

ひとりで行けばいい

職場の人間関係に変化が起こると戸惑ってしまう、良好な関係を築きたいからと自分を押し殺しているうちに、不満が溜まってしまう、というのは働く女性によくある事態です。

ほかのみんなが外食で自分はお弁当、という場合のほうが断りやすいんですよね。
みんなと一緒にいたくなくても、「仕上げちゃいたい作業があるから、今日はパス」「今日はお弁当を持ってきたので、それを食べます」などと、送り出せばいいですから。
それに、今は節約ブームなので、お金がない、ムダ使いをしたくない、と断る方が、周囲の納得を得られやすい環境ができてしまっています。外食が好きなんて言うと、「派手好きな人」「散財する人」なんて陰口をたたかれそう……と思う気持ちもわかります。

でも、社外に出ると気分転換できますし、おいしいものを食べて、午後の仕事も頑張ろう! という気持ちになれるなら、ひとりでも行けばいいんです。

ウソをつく必要はない

 「銀行に用事があるので」「本屋さんに行きたいから」。そう言って外出の言い訳をつくることもできます。毎日続けていれば、ほかの人たちが「お弁当はイヤなんだな」と気づいて、「無理に誘うのはやめよう」と好意的に受け止めてくれるかもしれません。でも、それを期待しての発言であれば、止めたほうがいい。相手がどう思うかは、こちらではコントロールできないこと。策を講じたせいで、事態が悪化する可能性もあります。それならば、正直に「外で食べたいからひとり飯してくる」というほうが、どんな結果になろうとも、自分は自分の気持ちを言っただけだから、と納得できるはずです。

そもそも、たかがランチです。お弁当派なのか外食派なのかは、個人の自由。節約するのもそう。無理に合わせることはありません。言いたい人には言わせておきましょう。

ひとりで行動するのも大切なこと

私の取引先にいる優秀な30代の女性たちは、女性同士でつるまずに、別々にランチに出かけていますよ。かといって仲が悪いわけではなく、休憩時間くらいはと、自分の好きに過ごしているんです。近づきすぎると相手の嫌なところも見えてきます。業務に影響することもあります。

チームワークも大切ですが、ひとりで行動するのも大切なこと、って思います。職場でプライベートをつまびらかにしすぎるのも問題です。また、いつもつるんでいると、男性からも、声をかけにくかったり、怖い集団に見えたりするようです。

テラスでひとりランチができる女性は魅力的、なのかもしれません。



■賢人のまとめ
ランチをどこで誰と食べるのかは、個人の問題。中途採用の33歳の女性が目障りなら、彼女を変えようとするのではなく、むしろ自分から距離を置く、くらいの気持ちで。

■プロフィール

女子マナーの賢人 鈴木真理子

三井海上(現・三井住友海上)退職後、“伝える”“話す”“書く”能力を磨き、ビジネスコミュニケーションのインストラクターとして独立。セミナー、企業研修などで3万人以上に指導を行う。著書は『ズルいほど幸せな女になる40のワザ』(宝島社)のほか、近著『もう必要以上に仕事しない!時短シンプル仕事術』(明日香出版社)、『絶対にミスをしない人の仕事のワザ』は7万部に迫るヒットとなる。 

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