NYデザイン美術館による、20万点のオンラインアーカイヴ

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クーパーヒューイット・スミソニアン・デザイン・ミュージアムが、20万点の所蔵品をオンラインで閲覧できるようにした。その歴史ある所蔵品の画像を紹介。

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2/14エジソン総合電気社(GEの前身)の蓄音器。
PHOTOGRAPH COURTESY OF COOPER HEWITT, SMITHSONIAN DESIGN MUSEUM

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3/14同博物館は、常に新しい所蔵品を増やしている。最新の所蔵品には、イヴ・ベアール(日本語版記事)がデザインしたフィットネストラッカー「Jawbone」などが含まれる。
PHOTOGRAPH COURTESY OF COOPER HEWITT, SMITHSONIAN DESIGN MUSEUM / COURTESY OF YVES BÉHAR AND FUSEPROJECT

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4/14そのほかの興味深いセクションには、「キューバのグラフィック・デザイン」もある。このポスターは、 Paul René Azcuy Cárdenasが1976年にキューバ映画協会のために制作したもの。
PHOTOGRAPH COURTESY OF MUSEUM PURCHASE FROM SMITHSONIAN INSTITUTION COLLECTIONS ACQUISITION PROGRAM FUND AND THROUGH GIFT OF ANONYMOUS DONORS

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5/14新しいオンラインアーカイヴは、色ごとに関連所蔵品を検索できる。この色鮮やかなフィデル・カストロのポスターは、1968年に制作された。横に説明文があり、小麦色、えび茶色、黄褐色、灰色がかった濃青色、鮮やかな黄色を使ったもっと多くの作品を見ることができる。
PHOTOGRAPH COURTESY OF MUSEUM PURCHASE FROM SMITHSONIAN INSTITUTION COLLECTIONS ACQUISITION PROGRAM FUND AND THROUGH GIFT OF ANONYMOUS DONORS

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6/14製品製作の試作デザイン段階から最終製品までを追う「スタートからフィニッシュまで」というセクションもある。Pentagram Design Consultancyのパートナーであるポーラ・シェアは1984年、マンハッタンレコードのためにこのラベルデザインをスケッチした(最終製品は次ページ)。
PHOTOGRAPH COURTESY OF COOPER HEWITT, SMITHSONIAN DESIGN MUSEUM / GIFT OF PAULA SCHER

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7/14PHOTOGRAPH COURTESY OF COOPER HEWITT, SMITHSONIAN DESIGN MUSEUM / GIFT OF PAULA SCHER

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8/14サーモスタット「Nest」の初期段階のデザイン画。
PHOTOGRAPH COURTESY OF COOPER HEWITT, SMITHSONIAN DESIGN MUSEUM / GIFT OF NEST LABS, INC.

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9/141990年代にデザイン会社Meeker and Associatesによってデザインされたフォント「クリアヴュー」は、幹線道路標識を読みやすくするために考え出された。
PHOTOGRAPH COURTESY OF COOPER HEWITT, SMITHSONIAN DESIGN MUSEUM / GIFT OF DONALD MEEKER, MEEKER & ASSOCIATES, INC., AND JAMES MONTALBANO, TERMINAL DESIGN, INC.

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10/14クリアヴュー・フォントを紹介するページは、似たデザインとして、1937年の視力検査表も紹介している。こうした類似作品の指摘も、同博物館データベースの特長だ。
PHOTOGRAPH COURTESY OF SMITHSONIAN INSTITUTION, NATIONAL MUSEUM OF AMERICAN HISTORY, 1986.0705.03.

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11/14「20〜21世紀の建築図面コレクション」セクションには、映画俳優の家の設計画もある。
PHOTOGRAPH COURTESY OF COOPER HEWITT, SMITHSONIAN DESIGN MUSEUM / MUSEUM PURCHASE THROUGH BEQUEST OF ERSKINE HEWITT

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12/14「20〜21世紀の建築図面コレクション」セクションは、まだ建設されていない建造物の図面も収録している。マンハッタン南端部に公園と湿地帯を建設することによって上げ潮被害を緩和する提案書もそのひとつだ。
PHOTOGRAPH COURTESY OF COOPER HEWITT, SMITHSONIAN DESIGN MUSEUM / MUSEUM PURCHASE FROM ARCHITECTURE RESEARCH OFFICE AND FROM GENERAL ACQUISITIONS ENDOWMENT FUND

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13/14デジタル化は、完了までに1年半の歳月を要した。
PHOTOGRAPH COURTESY OF SMITHSONIAN INSTITUTION

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クーパーヒューイット・スミソニアン・デザイン・ミュージアムはこのほど、大規模なデジタル化プロジェクトを完了した。コレクション全体の92パーセントにあたる20万点の所蔵品が、オンラインで閲覧できるようになった。

このプロジェクトは、完成までに1年半の歳月と何十人もの職員、オランダのデジタル化専門企業の協力を要した。

同博物館の所蔵品のなかには、3,000年の歴史があるものもある。最古の所蔵品は、紀元前1,100年とされるエジプトの「蓮型の杯」(lotus-shaped cup)だ。しかし同博物館は、常に新しい所蔵品を増や続けている。最新の所蔵品には、フィットネストラッカー「Jawbone」や、サーモスタット「Nest」(日本語版記事)などが含まれる。Nestの原型となった最初のスケッチも、このほどデジタル化された。

博物館本体も2014年12月に再オープンし、インタラクティヴ性を高めている。来館者は大きなタッチスクリーン・テーブルで、デジタルアーカイヴを調べたり、オリジナルのデザインを描いたり、テクノロジーを駆使したデジタルペンで個人アカウントに所蔵品の画像を保存したりすることができる。

検索機能は優れており、原産国やデザイナー、さらには色でも検索が可能だ。アーカイヴされた収蔵品についてはすべて、メタデータを利用できる。このデータから、自分では考えもしなかったであろうほかの収蔵品とのデザインの類似点が浮き彫りになることもある。

その一例が、ヴェンツェル・ヤムニッツァーが1568年に製作した版画だ。幾何学的な2つの円錐が小さなベンチの上で危なげにバランスを取っているこの版画は、キュレーターによると、1880年に製作された木製の鐘楼模型やピクサー映画『バグズ・ライフ』や『モンスターズ・インク』のコンセプト画に「影響を与えた」という。こうした解説を読むのは楽しく、つい時を忘れてしまう。

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