(martinak15/Flickr)

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 皆さんは読書が好きですか?読書のメリットと言えば、知識が増える、視野が広がるなどがありますが、毎日読書をすると寿命が延びるという説があるのをご存じですか?

 米エール大学パブリック・ヘルス・スクールの研究者は、読書をする人は、しない人に比べて、平均約2年寿命が長くなると発表しました。例えば、1日に30分しか読書をしない人でも、全く読書をしない人より長生きすると指摘しています。また、経済、教育、健康などの寿命に影響を与えるような要素を除いても、結果は同じでした。同報告は12年にわたる追跡研究の結果によるもので、「社会科学と医学ジャーナル(Journal Social Science & Medicine)」9月号に掲載されています。

 報告によると、研究チームは50歳以上の3635人を対象に、「読書をする習慣のない人」、「週に多くても3.5時間しか読書をしない人(平均1日30分)」と「毎週の読書時間が3.5時間を超える人」の3組に分けて追跡調査を行いました。

 その際、比較的長寿だと思われる女性、高学歴の人と高収入の人は元から読書を好むことから、性別、学歴、収入、年齢、民族、職業、健康状態や婚姻の有無など、影響を与えそうな要素も取り除きました。

  すると、調査を始めてから12年後にまとめたデータで、次の結果がわかりました。

*毎週の読書時間が3.5時間を超える人は、読書をしない人に比べて、死亡率は23%低い。

*毎週の読書時間が3.5時間以下の人は、読書をしない人に比べて、死亡率は17 %低い。

 追跡調査期間中に読書をしない人の33%が亡くなったことに対して、読書をする人の死亡率は27%でした。つまり、読書をする人は読書をしない人より平均23カ月、寿命が長いのです。また、新聞と雑誌を読む人は、読まない人に比べて長生きすると研究チームは指摘しています。

 研究チームのひとり、アブニー・バビシ(Avni Bavishi)氏は、読書は人の記憶力などの認知能力を向上させ、大脳を活性化することができると言います。現代人は携帯電話に頼り、ゲームやチャット、また断片的にニュースやソーシャルメディアの情報を読み、短時間で同時に複数を処理する「技能」を身に付けました。しかし、研究によれば、この「技能」が効率を高めることはなく、かえって人の大脳に負担を与えると指摘しています。一方、読書をする時は全ての注意力を本に集中するので、知識を獲得し、集中力を養うことができ、さらに仕事の効率化に役立つと研究チームは結論づけています。

 研究チームは、毎日4〜5時間をテレビに費やす人々、特に65歳以上の人に対して、本を読むことを勧めています。

(翻訳編集・豊山)