映画「シン・ゴジラ」公開(2016年7月29日)から、早1か月。まだまだブームは衰えず、さらに勢いを増している。

そんななかJタウンネットのK記者(東京出身)は8月下旬、やっと劇場に足を運んだ。見覚えある景色が、緻密なCGによって破壊される光景を見て、「近いから聖地巡礼できる!」と思った記者。とくに破壊活動が激しく、街おこしにも一役かっている東京都大田区を、9月2日に歩いてきた。(※以下、ネタバレあり)



蒲田駅周辺の様子は...

まず降り立ったのは、JR蒲田駅西口。駅前はゴジラだらけ――とおもいきや、「ゴ」の字もない。少し歩くと、シン・ゴジラを上演中の「テアトル蒲田」が見えてきた。当然ながら、ポスターが張られていたが、西口で「ゴジラの痕跡」を見つけられたのは、ここだけだった。



東口に回ると、ずらりと「大田区対ゴジラ」の旗が並んでいた。それもそのはず、東口では大通り(多摩堤通り)を約800メートル封鎖してロケを敢行。西口よりも、思い入れが強いのだ。




ずらりと並んだ旗

旗以外に何かないか。目を凝らしながら歩くも、「ゴジラ」ならぬ「コチラ」と書かれた旗しかない。♪コチラ、コチラ、こちらはパチンコ屋〜などと口ずさんでいる間に、京急蒲田駅に到着した。





話題の地図を見てきた

京急蒲田の駅ビルには、大田区観光情報センターが入っている。ゴジラ第2形態の上陸ルート(と思われる)オリジナル地図で話題のスポットだ。「と思われる」としたのには意味がある。実際の地図には、

「未知の巨大生物の移動ルート ※超巨大化する前の状態」

と書かれているのだ。ネットで「蒲田くん」「蒲田のあいつ」と呼ばれている生物とイコールかは、みなさんのご想像に任せる。地図には有名トンカツ店や、餃子店などの観光情報も載っていて、ゴジラ以外の大田観光にもよさそうだ。



あくまで資料ということで、インターネットでの写真掲載は断られたが、個人で撮影するのはOKとのこと。巡礼の際には、ここで地図を撮ってから出発すると捗りそうだ。なお、駅近くの大田区産業プラザPiOには、似たような名前の「大田区観光・産業情報コーナー」がある。間違えないように注意しよう。


右上の「大田区観光・産業情報コーナー」ではない

ゴジラは、近くを流れる呑川(のみかわ)を遡上して、蒲田へやってきた。この川は、世田谷区の桜新町付近を水源とし、目黒区・大田区を流れ、東京湾にそそぐ二級河川。「有名な川は、たいてい一級河川」だと決めつけていた記者は、二級河川だと知ってショックを受けた。







しばらく下ると、見覚えのある風景が。ここは呑川新橋。大量のガレキを押しのけながら、ゴジラが駆け抜けていった場所だ。映画と同じ位置に、大きな壁面広告がある。劇中では、庵野秀明監督の愛猫から名づけられた「ジャック&サリーねこ病院」の広告だったが、実際にはクリーニング屋さんのものだ。



このあたりから先は、川沿いを歩けなくなる。やむなく迂回を繰り返し、町工場の間をひたすら歩く。


立ち入れない

かなりのタイムロスを強いられたが、京急蒲田駅から1時間ほどで、海老取川(えびとりかわ)との合流地点に到着した。東京湾アクアラインの「風の塔」付近に出現したゴジラは、多摩川から海老取川を通って、呑川へ入ったと考えられる。つまり、ここで進行方向を北から西に転換したのだ。


ゴジラは正面から突進し、右の呑川に入った(iPhoneでパノラマ撮影)

かなり歩いたので、このへんでゴールにした記者。疲れた足をいたわりつつ、「もう一回、映画観ようかな」と計画を練るのだった。