外資系人材紹介会社ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパンは、アジアのITリーダー307人を対象にCIO(=chief information officer 最高情報責任者、 IT 担当役員など)になるために必要なスキルや経験、資質について個別インタビュー調査を実施。レポート「DNA of a CIO Asia」として発表した。

この中で、アジアのCIOの44%が、アジア以外の地域での海外勤務を経験しており、現在CIOの地位にあるITリーダーたちはグローバルな勤務経験を有していることが明らかにした。勤務地としてはカナダを含めた北米地域が約半数と圧倒的に多く(49%)、次いで、ヨーロッパ(30%)、オーストラリア/ニュージーランド(19%)、英国(16%)、中東/アフリカ(8%)、南米(3%)など、となっている。

これら海外で働いた経験のあるCIOの大半(70%)が、国際経験は自分のキャリアに「大いに役立っている」と回答。さらに27%が、国際経験は「ある程度役立っている」と回答し、「役立っていない」と答えたCIOはわずか3%であった。

DNA of a CIO Asia

また、今回調査の対象となったCIOの38%が、現在、アジア以外の地域で働くことを考えており、勤務地として最も多くの人が希望したのが、がカナダを含めた北米地域(42%)であった。こうしたアジア以外での勤務を考えているCIOの半数(50%)が、「国際経験はキャリア開発に欠かせない要素である」と回答。

海外勤務を希望するその他の理由としては、「国際市場のほうがチャンスが多くある」(37%)、「ワークライフバランスの向上/家庭の事情」(34%)、「国際市場のほうが人事ディレクター/人事上級職の職種が多い」(26%)の順に挙げられている。

アジア各国の企業にとって、海外で働く人材を呼び戻すことは極めて重要な意味を持つ。国際経験やグローバルな考え方を社内にもたらすと同時に、国内の人材不足を補い、社内の中核を担う人材を得る意味でも非常に重要である。

今回の調査を通じて、CIO自身も海外での勤務経験のメリットを認識しており、コミュニケーションや革新性、適応力といった重要なソフトスキルを含め、国際経験を積むことでスキルの幅を広げることができると実感していることが明らかになっている。そして、これらはすべて、CIOの資質における重要な要素と考えられている。

文/編集部