イチローの安打数、次の「節目」はどこか

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 イチローがメジャーでは30人目となる通算3000本安打を達成したのは8月7日。その後の数日間、日米の野球ファンは偉業を称え、祝福の余韻が漂った。

 それから1ヵ月。イチローは試合に出続け、ヒットも打っているのに、あまり注目されていない。まあ、節目の記録とはそういうもので、日本に限らずアメリカのファンだって今は各地区の優勝争いやワイルドカード進出争い(イチローのマーリンズにも可能性が残っている)に関心が移っている。

その後17本のヒットで
現在3017本、歴代27位

 イチローは3000本達成が間近になった時はほとんどが代打出場でファンをヤキモキさせたが、皮肉なことに達成後は先発出場が増えた。レギュラー右翼手のジャンカルロ・スタントンが足のつけ根を負傷し離脱したためだ。だが、打撃の調子は下降気味になり、3000本達成時は3割1分7厘だった打率も、今は2割9分2厘になっている(記録はすべて9月5日現在)。節目の重圧から解放されたことで、心身のリズムが微妙に狂ってしまったのかもしれない。ただ、それでも17本のヒットを積み上げ、現在3017本になっている。

 メジャーで通算3000本安打を記録した30人は、いうまでもなく一時代を築いた偉大な打者ばかりだ。しかし、大きな節目を超えた達成感や安堵感が影響するのか、3000本を記録した直後に引退する選手が多い。

 つい1ヵ月前、30人目の3000本安打到達者になったイチローは、すぐにちょうど3000本のロベルト・クレメンテを抜き、3007本のアル・ケーライン、3010本のウェイド・ボックスを抜いて歴代27位に浮上した。すぐ上には3020本のラファエル・パルメイロ、3023本のルー・ブロックがいて、今月中にもこのふたりを抜いて25位になるだろう。ごぼう抜き状態なのだ。

 イチローが今後もヒットを重ね、3000本先達者たちの記録を抜くたびに、その選手がどれだけ偉大な選手だったかをチェックするのも、ひとつの楽しみ方ではないだろうか。

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