4日、中国国家文物局は共同で始皇帝陵発掘に関する予備調査を実施したが、結論は「発掘は破壊につながる」というもの。少なくとも30〜50年間は発掘を行わない方針を固めた。写真は兵馬俑博物館。

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2016年9月4日、台湾紙・旺報によると、始皇帝陵の発掘は50年後になる見通しだ。

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中国国家文物局、中国科学技術部は共同で始皇帝陵発掘に関する予備調査を実施した。結論は「発掘は破壊につながる」というもの。今後、少なくとも30〜50年間は発掘を行わない方針を固めた。

過去の歴史を知るために極めて重要な発掘調査だが、土に埋もれていた文化財が掘り出され、空気に触れた瞬間に変質、腐蝕し破壊されてしまうことも少なくない。有名な事例が兵馬俑。発掘された兵士像は色鮮やかに塗られていたが、空気に触れるやあっという間に変色してしまった。

もっとも地下に埋まっていれば安心とは限らない。地下水の変動などによって人知れず破壊が進んでいる可能性もあるからだ。それでも現在の保存技術は不完全であり、発掘のリスクは高いと中国国家文物局の趙化成(ジャオ・ホアチョン)氏は指摘。建設現場で見つかった遺跡の緊急調査だけで手一杯なこともあり、現時点では皇帝墓の発掘調査は行わないと説明した。(翻訳・編集/増田聡太郎)