日本ですでに旬を過ぎて久しい感のある韓国ドラマブームが、中国ではなおも続いている。一昔前には日本のドラマに熱中していた中国人視聴者は、今やイケメン・美女揃いの韓流ドラマにぞっこんだ。(韓国の南怡島にある彫像、写真提供:(C)Tawatchai Prakobkit/123RF)

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 日本ですでに旬を過ぎて久しい感のある韓国ドラマブームが、中国ではなおも続いている。一昔前には日本のドラマに熱中していた中国人視聴者は、今やイケメン・美女揃いの韓流ドラマにぞっこんだ。

 中国メディア・今日頭条は4日、「日本のドラマは韓国ドラマより深みを持っているのに、どうして中国でブームにならないのか」とする記事を掲載した。記事は、最近視聴した日本のドラマは良作が多く、短い話の中に深い内容が盛り込まれていると評価する一方で、中国国内では日本のドラマよりも韓国ドラマが圧倒的に支持されていることを紹介。

 そのうえで、日本のドラマ人気に火が着かない大きな第一の理由として「政策」があると説明した。また、中国の市民は心の中で日本のものを排斥したがっているが、日本のものが優れていることを認めざるを得ない、しかし、やはり日本の文化コンテンツを大々的に輸入することはできない、という心理的な葛藤もあると解説した。

 一方、韓国ドラマが歓迎される理由として、出演者の顔やスタイルの良さ、ラブストーリーが中心であり、ほとんどハッピーエンドで終わることなどを列挙。「今の人びとは仕事で大変。仕事がなければお見合いだ。そんな、疲れしか残らないような生活の中で、韓国ドラマはみんなの口に合うのである」と評している。

 記事はさらに、日本のドラマにあって韓国ドラマにない魅力について「主役はいつも一小市民だったり、心の内に訴えかけてくるような人物だったりする」と紹介。日中関係の冷却化や日本に対するネガティブイメージによって、日本製品を買わなかったり、日本の文化コンテンツを見なかったりすることはもったいないと論じた。

 「偉大なるマンネリ」という言葉がある。変化する視聴者のニーズを模索し続けている感のある日本のドラマ業界に対して、韓国のドラマはマンネリ的な要素が強い。それがまさに今の中国人の「お口に合う」状況なのだろう。ただ、いくら偉大であっても、いつまでも変化がなければいつかは飽きられる。マンネリを大切にする一方で、新たな挑戦も必要なのだ。(編集担当:今関忠馬)(韓国の南怡島にある彫像、写真提供:(C)Tawatchai Prakobkit/123RF)