2日、韓国で患者を緊急搬送中の救急車が横転する事故が発生したが、この時大けがを負った救急隊員たちの行動が反響を呼んでいる。写真は韓国の消防車両。

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2016年9月2日、韓国・聯合ニュースなどによると、韓国で患者を緊急搬送中の救急車が横転する事故が発生したが、この時大けがを負った救急隊員たちの行動が反響を呼んでいる。

8月28日午後5時25分ごろ、全州市内の交差点で救急車と対向する乗用車が衝突した。事故の衝撃で救急車は横転、搬送中だった患者イさん(55)のほか、乗っていた救急隊員4人も重傷を負った。このうちキム隊長(36)とイ隊長(43)は肩にけがを負い頭から血を流した状態だったが、すぐさまイさんを救急車から降ろし、心臓マッサージなど心肺蘇生を試みた。この直前に路線バスにはねられ救急車で搬送中だったイさんは、再度の事故で危険な状態に陥っていたのだ。

隊員らはけがの痛みをこらえながら、別の救急車が到着するまで心肺蘇生法を続けたという。イさんはその後近くの病院に運ばれたが、隊員らの献身的な救助のかいなく死亡した。

キム隊長は「隊員として命を助けたいとの思いから全力を尽くしたが、患者を救えず残念だ。路上で患者の命を預かる救急車のサイレン音が聞こえたら、面倒でも道を譲ってほしい」と話している。

報道を受け、韓国のネットユーザーから多数のコメントが寄せられている。

「つらい結果だけど、崇高なプロ精神に頭が下がる」
「隊員の皆さんを尊敬する」
「悔しくてやってられない。せめて隊員の皆さんが早く全快しますように」

「ベストを尽くすとはこういうこと。じーんと来た。子どもたちに聞かせたい話だ」
「皆さんがいるからこの国が維持されている。ありがとう」

「サイレンの音が聞こえたらスピードを落とすべきだ。何をそんなに急ぐ?」
「韓国はいつになったら教養ある社会になるんだろう」
「救急車と衝突した車のドライバーは殺人行為を犯したに等しいと思う」

「救急車が通るのに停止しない車をなぜ処罰しないんだ?」
「誰でも運転免許を簡単に取るからいけない。彼らは路上の時限爆弾だ」
「国民の意識改革が必要だ」(翻訳・編集/吉金)