『ヤングアニマル17号』2016年9月9日号 17号(白泉社)

 8月26日に発売された『ヤングアニマル17号』で森恒二の『自殺島』が完結した。2008年の22号から約8年間も続いた人気漫画の終了には大きな反響が起こっている。

 生きる義務を放棄し、自殺を繰り返す“常習指定者”たちが送られる島が通称・自殺島。主人公のセイは自殺未遂の末にこの島へ送り込まれ、他の自殺未遂者とともにサバイバルを始めていく……、という斬新なストーリーが大うけし、読者のハートを鷲掴みにした『自殺島』。随所で作者の経験を交えて、サバイバルや無人島生活のことを細かく解説してくれるところも好評であった。

 そして最終回、果たして自殺志願者たちがサバイバルの末に選んだ道とは一体何なのか!? 読み終えた読者からは「改めて生に対する執着や死に対する恐怖を再燃させるというストーリーで面白い作品だった」「概ね予想通りだったけど大満足の最終回でした」「寂しいけど、長さ的には良い頃合いだったな。お疲れ様!」「自殺っていう現実とはかけ離れたものだけど、その根本のテーマは誰にでも当てはまるリアルなものだった」と、惜しまれながらも複雑な話を見事に畳められたことには大きな賛辞が寄せられた。

 ファンとしては心にぽっかり穴が開いた気分になってしまう長編漫画の連載終了だが、ここで朗報が! なんと『自殺島』終了と同時に、巨弾公式スピンオフとして『無法島』の連載が決定したのだ。『無法島』は、『自殺島』の“知られざる前日譚”を書いた話。

 これには「島送りシステムなど細かいところはツッコミどころありそうだが、面白かったから無法島にも期待」「自殺島の謎が少しでも解明されるならそれだけで見る価値があるな」「これ書いたら次は後日譚もお願いします!」と大いに期待が寄せられている。

 作者の森恒二は現在『週刊ヤングジャンプ』にて『デストロイ アンド レボリューション』も連載していて大忙しだが、この徹底的にファンのために描きまくる姿勢には感服するばかりだ。これからもたくさんの名作を生みだし、多くの人に新たな価値観を与え続けていってほしい。