山陽電車の新型車両・6000系のカラーを模した特別塗装バス

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最近、街中を走るカラフルなバスを良く見かける。多くは、広告がラッピングされたバスだが、そのバス会社の昔の塗装を再現した、“レトロバス”なども見かけるようになった。

【写真を見る】山陽電車6000系と並んだ特別塗装バス。色合いはもちろん塗り分けも完璧

そんな中、2016年で営業開始から80周年を迎える、兵庫県の山陽バスが、”電車そっくり”な特別塗装の路線バスを走らせているという。

山陽バスが走らせているのは、グループ会社である山陽電鉄が、今年導入した新型車両、6000系を模した路線バス。山陽電鉄6000系は、同電鉄の19年ぶりとなる新型車両で、最新の走行装置はもちろん、さまざまなバリアフリー機能も取り入れ、より利用しやすい車両となっている。そして外観も、従来の車両より明るい赤色を採用し、扉横には昇る朝日をイメージしたグラデーションが施されている。

山陽バスでは、これら6000系の外観をそっくりそのまま再現。銀色に赤いライン、窓周りの黒色塗り分けはもちろん、ゆるやかにカーブした前面の塗り分けもそっくりだ。

運転席の下部には、電車とおなじ車両番号や“SANYO ERECTRIC RAILWAY”のロゴが入る。ちなみに、バスのナンバープレートも電車と同じ“6000番”を希望ナンバーで取得するこだわりよう。

中央部の入り口扉横には、これまた6000系同様のグラデーションとなっていて、遠くから見ても一目瞭然だ。ちなみに、このバスの車内には、同じく80周年記念行事の一環として開催された、「山陽バス 写真・児童絵画コンクール」の入賞作品を展示。作品に見とれて乗り過ごしてしまいそうだ。

この記念バスは、山陽バス全社中で1台のみとなる。普段は、垂水営業所に配置され、主に、垂水東口〜名谷駅を走る系統などで使用されているという。ただし、日によって走る路線や時間帯は変わるため、出会えるかどうかは運次第だ。

さらに、山陽バスは80周年記念事業として、車体に歴代バス車両をプリントしたラッピングバスも、8月31日から運行を開始。他にも楽しいイベントを計画中とのことだ。

明石、垂水方面へ出かけた時は、珍しいバスがいないかどうか、ぜひ探してみよう!【関西ウォーカー編集部/伊原 薫】