ついに「ロボットスーツ」の保険診療が開始!難病患者を治療

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ついに「ロボットスーツ」の保険診療が始まった。

ロボットスーツで難病を保険治療

国立新潟病院と国立徳島病院で今月、ロボットスーツ「HAL®医療用下肢タイプ」を利用した難病患者の保険治療が始まった。

下腿と足の筋萎縮と感覚低下を起こす10代の女性や四肢の筋力低下や筋萎縮や球麻痺を起こす50代男性など神経・筋難病患者の治療にHALを活用する。

装着者の意思に従って動く

ロボットスーツ「HAL」は緩徐進行性の神経・筋疾患の進行抑制治療を目的とする世界初の装着型ロボット治療機器。

装着者が体を動かそうとした時に発生する微弱な生体電位信号を皮膚から検出してパワーユニットを駆動し、装着者の動作意思に沿った動作が実現する。

今まで治療法がなかった疾患を治療

HALを使った治療について、国立新潟病院の副院長は次のようにコメント。

『今まで全く治療方法がなかった神経・筋難病疾患に、この画期的な治療法が使える ようになった。他の様々な疾患にも、HAL®を使えるように適応拡大を進めていきたい

サイバーダイン ーより引用

HALを使った治療に力を入れたいと語った。

今後、日本各地に拡大へ

HALは昨年11月に厚生労働省に製造販売を承認され、今年4月にロボット治療として初めて一般の公的医療保険の償還価格が決定した。

HALを開発したサイバーダインによると、9月2日時点で医療用HALの導入に関して多数の問い合わせと、すでに25以上の医療機関から導入の内示を得ているとか。

今後、各地の医療機関で使われるようになる見通しだ。

「介護」での活用にも期待

ロボットスーツは医療だけでなく、介護での活用も期待されている。

急激な高齢化で要介護認定者は年々増加。

「日本政策投資銀行」資料

介護職員不足はすでに深刻な問題となっているが、2025年度には37.7万人の介護人材不足が見込まれている。

離職防止にも効果

厚生労働省などは介護者の負担軽減などに用いる装着型ロボットスーツを重点分野の一つとしており、開発を支援している。

「厚生労働省」資料

神奈川県で2015年にロボットスーツHAL®介護支援用を導入する支援事業を実施したところ、8割超の介護職員が負担軽減になったと回答。

また、事業が行われた約8割の施設で前年より離職率が減った。