白石あさえの目指せコースデビュー! 連載●第23回
〜カリスマコーチ内藤雄士がビギナーのために特別レッスン〜

■アイアンの基本「ハンドファースト」とは?

内藤雄士コーチ(以下内藤):ドライバーのレッスンから始めてもらった白石さんにとっては、前回のPW(ピッチングウェッジ)のレッスンはいかがでしたか?

白石あさえ(以下白石):なんだかボールとの距離が近くなったからか、打ちにくく感じました。ボールを真上から見ているような感じがして。

内藤:なるほど。通常は短いクラブから練習することが多いので、世の多くのゴルファーはドライバーの方が難しいと答える人がほとんどなんですよ。

白石:そうなんですか? ドライバーの方が全然当たる感じが強いんですが。

内藤:もちろん練習量に比例するものなので、慣れとか感覚といったものが白石さんの場合、ドライバーから入っているので当然といえば当然なんです。だからこそ、クラブが変わったことによるボールとの距離やインパクトのフィーリングというものは、クラブごとに覚えておく必要があります。今回は前回もやった体を回すことの重要性を覚えてもらうことと、アイアンのインパクトの形について説明します。

白石:よろしくお願いします。

内藤:今回練習してもらっているPWはアイアンの中でも短い方のクラブですが、短くなるにつれて、ボールが両足の真ん中になると説明しました。スイングというのは円運動で、ドライバーの場合はティーアップしているので、円の最下点ではなく、さらに左側でボールをヒットします。そのためにボール位置は左足のかかと線上あたりになります。

 一方のアイアンは地面のボールを打つので、円の最下点でボールをヒットします。だからボール位置は内側に入ってくるわけです。

白石:なるほど。手元の位置ってどうすればいいんですか?

内藤:基本的に手元はドライバーもアイアンも同じなので、左の股関節の前あたりになります。すると手元よりもヘッドが後ろに来る構えになります。これはいわゆる「ハンドファースト」という形になります。この形のままインパクトするイメージを持ってください。ただし、手先でこれを作ろうとするのではなく、あくまでもしっかりと体を回した上で、結果的になることが理想です。

白石:難しいですね。

内藤:言い換えれば、クラブごとに正しい構えを作れていれば、あとはしっかり体を回すだけでいいんです。手の意識は逆に必要ありません。手でクラブを下ろしたり、振ろうとするから、インパクトでハンドファーストにならなくなるんです。

白石:なるほど。わかりました。意識して練習してみます。でも、アイアンって短いですけど、ドライバーより重くて振りにくいですね(苦笑)。

●常に体の回転を意識すれば、おのずと理想のスイングに

ボール位置よりも手元が前に来るのが「ハンドファースト」。この形のままインパクトすることで、円運動の最下点でボールを捉えることができる。

ボールを上げようとしたり、手先でクラブを下ろしてしまうと、手首の角度が変わってしまい、ハンドファーストでインパクトすることができない

ハンドファーストの形はあくまでも結果的にできるのが理想。意識すべきは体の回転で、しっかりテークバックとフォローで体を回すことが重要。腕の力は必要ない。以前紹介したように、ボールを使って、感覚をつかんで。

しっかり体の回転を使ってスイングできれば、フォローで腕が伸びる。円運動の最下点でボールを捉えた後に、ヘッドが低く、長く動くインパクトがアイアンでは必要になる。

(つづく)

(内藤雄士プロフィール)
ないとう・ゆうじ●1969年生まれ。東京都出身。日本大学ゴルフ部出身。ゴルフ部在籍中に渡米し、アメリカの最新理論を習得。1998年にプロゴルファーを教えるツアープロコーチとして活動を開始。日本にツアープロコーチという概念を持ち込んだパイオニア的存在で、丸山茂樹の米ツアーでの活躍の立役者となった。その後も多くのプロのサポートを行なう傍ら、ジュニアゴルファーの育成にも積極的に取り組み、日本ゴルフ界の根本的レベルの底上げに尽力している。ゴルフを中心としたメディアでのレッスンのほか、ゴルフネットワークでのトーナメント解説など、活躍の場は多岐にわたっている。

(白石あさえプロフィール)
しらいし・あさえ●1991年生まれ。千葉県出身。昨年念願だったグラビアデビューを果たす。今春からは各週刊誌でページをジャック、パーフェクトボディーが注目を浴びる。6月末発売の週刊プレイボーイ28号では、巨匠・渡辺達生氏らとコラボしたグラビアが話題に。学生時代はバスケットボール部に所属し、趣味はスノーボードというスポーツウーマンで、大型自動二輪免許も取得し、バイク好きでもある。ゴルフはクラブを触ったことがある程度というまったくの初心者だったが、この連載で着実に上達。「ボールが芯に当たるようになってきました。まだ、恥ずかしいので練習場では端っこにいますけど(笑)」。身長:164僉B:94 W:60 H:88 血液型:A型。

出島正登●取材・文 text by Ideshima Masato