Q:職業がら、目を酷使します。パソコン作業を何時間も続けると、目がなんとなく調子が悪くなるようです。仕事中にできる対策法がありましたら教えてください。
(38歳・ウェブ関連会社勤務)

 A:パソコンの作業を続けると目の調子が悪くなるのは、目の血液循環が低下するからです。また、水分の代謝も低下し、乾燥しています。
 目の中を流れている血液の量は、重さ当たりに換算すると、脳の23倍もあります。目がいかに重要な器官であるかお分かりになるでしょう。
 目の血液循環をよくするために、仕事中にもできる方法として「血液循環療法式促進マッサージ」があります。手の指先を使って刺激し、血液の流れをよくする方法です。目の周囲を指で押しますが、具体的には眼窩骨(眼球の周囲の骨)の淵を刺激します。

●血液循環療式循環マッサージ
 指で押すと、最初は圧迫された毛細血管の血液が周りに拡散します。それが指を離すと圧力が弱まるので、より多くの血液が目の周りの血管に流れ込み、血液循環が促進されます。そして、間接的に、目の中の血管にも血液循環が促進されます。
 実際、次のように行います。
(1)眼窩骨の上側は親指の腹で、眼窩骨の下側は人差し指で軽く押す。
(2)1箇所につき、早口で五つ数える間押し続けてから、パッと指を離す。
(3)目頭から目尻に向けて、少しずつなぞるように移動していき、4〜5箇所で軽く押す。痛みを感じない程度にやさしく押すようにし、眼球そのものは絶対に押さないでください。(1)〜(3)を1セットとして行い、1日に2セットを目安に毎日続けましょう。
 歩くことも大事です。1日に1万3000歩以上歩くようにしましょう。それより少ない歩数と比べると、血液循環が段違いに促進されます。
 また、食事は玄米菜食を基本にして、肉や甘い物は少なくし、食べ過ぎないようにしましょう。
 なお、パソコンなどのブルーライトは目によくないと言われます。対策として、ブルーライトカットのメガネを使用するとよいでしょう。

山口康三氏(回生眼科院長)
自治医科大学卒業。眼科医、漢方内科医。食事、運動、睡眠などを改善する生活改善療法を指導し、眼科の病気や生活習慣病の治療に成果を挙げている。日本綜合医学会理事長。