日光浴で、こころニコニコ

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執筆:松本 たお(正看護師・新生児蘇生法NCPR専門コース終了認定者)


日光を浴びると、メンタルヘルスに良い影響があることをご存知ですか?太陽が昇っている時間が短い北欧では「うつ病」患者が多いとする説や、自殺率が1位というデータがある秋田県は、日本で最も日照時間が短いからだ、とする説もあります。

もちろん、それだけが原因だとは言い切れません。しかし、日光浴が精神面に与えるメリットは確実にあります。詳しく紹介していきましょう。

気持ちを安定させる「セロトニン」

セロトニンとは、神経伝達物質(しんけいでんたつぶっしつ)のひとつで、精神面に大きな影響を与えると言われています。

興奮し過ぎたり、逆に鎮静し過ぎたりすることなく、精神をバランス良く安定させる働きがあります。気持ちを穏やかに保ち、幸せを感じることが出来る状態にしてくれるのです。

このセロトニンは、日光を浴びることによって分泌されます。精神の安定には、日光を浴びることが必要なのですね。

日光を浴びないと、不眠の原因に!

日光を浴びることで分泌される物質の中には、「メラトニン」というホルモンもあります。これは、睡眠ホルモンと呼ばれており、体内時計を整え、自然な眠りへ導いてくれるものです。

不眠は、精神面に大きく関与します。メラトニンは、その他にも新陳代謝(しんちんたいしゃ)を高める働きや、疲れがとれやすくなる働きがあり、心身の安定にとても良い効果をもたらしてくれるのです。

残暑の日光浴も注意も必要!

精神面に良い影響をもたらす日光浴ですが、夏場は注意も必要です。夏は日差しが強いため、紫外線の対策をしましょう。紫外線は、皮膚がんやシミ・しわなどの原因にもなるのです。

夏に外で過ごす日は、日焼け止めクリームを塗ることをお勧めします。買い物など短時間の外出や、海や川などで1日遊ぶ時などで、UVカットの強度を使い分けると良いでしょう。

日光浴はその他にも、体に良い影響がたくさんあります。

ビタミンDを生成し骨や歯、細胞を活性化させる効果や、血圧を下げる効果もあるのです。心身共に良いこれらの効果は、1日20〜30分の日光浴で得られると言われています。

仕事で昼夜逆転の生活サイクルになってしまっている方、日中は日の当たらない建物の中で過ごしている方、少しの時間で良いので、日光を浴びる機会を作ってみてはいかがでしょう?


<執筆者プロフィール>
松本 たお(まつもと・たお)
正看護師・新生児蘇生法NCPR専門コース終了認定者
精神科・産婦人科・助産院での臨床経験を持つ正看護師。現在は育児に奮闘中の二児の母。