【男の子】大声で「ちんちん!」「おっぱい!」と言いはじめた時の正しい対処法

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3歳あたり、子ども同士での会話が活発になってくると微笑ましいやりとりに成長を感じますよね 。

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しかしまだ分別のつかない年頃。思わず聞いていてギクッとしてしまうような言葉を使ってしまうこともあります。

男の子たちは特に、大人が困った顔になってしまう「ちんちん!」「おっぱい!」といった言葉が大〜好き。
静かにするように言い聞かせてもなかなか収まらず、自らズボンを下げてペロンと露出させてしまうことも…。

「逮捕されるよ!」なんて言ってやめさせようとした経験のあるママもいるのでは?

親がやめさせようとするとかえって盛り上がってしまうのが男の子。
でも、人が多い場所であまり盛り上がってしまうと、親としても恥ずかしく、やめさせたい限り。

どう対処すればよいのでしょうか?

公共の場での「ちんちん」「おっぱい」発言、本当に捕まる!?

ところで、小さい子どもの発言が、本当に法律上問題になってしまうことはあるのでしょうか?

弁護士の岩沙好幸先生によると、『ほとんどの都道府県では迷惑防止条例が定められていて、公共の場所で「卑わいな言動」をすると、罪になる可能性があります。』とのこと。

東京都の場合を例にとって考えてみましょう。

東京都の迷惑防止条例(公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例5条1項3号・8条1項2号)では、正当な理由なく人を著しく羞恥させ、又は人に不安を覚えさせるように、人に対して公共の場所又は公共の乗物において、卑わいな言動をした場合は、6ヶ月以下の懲役、または50万円以下の罰金になる可能性があります。

ーーこれはつまり、どういう事でしょうか?

岩沙:簡単に言い換えると、誰でも出入りができる道路や公園、駅や電車などで、他人がとても恥ずかしい思いをするように、いやらしい言葉を言ったりすると、罪になる可能性があるということです。

大人が「ちんちん」「おっぱい」と公共の場で叫んだりしたら、まわりの人はとても恥ずかしい思いをするかもしれませんから、処罰の可能性がありますね。

ーーでは、それを子どもがしたらどうなるのでしょうか?

岩沙:法律上は14歳未満の行為は犯罪にはなりません(刑法41条)。
だいたい中学1年生までは犯罪にならないので、「ちんちん」「おっぱい」と公共の場でいくら叫んでも罪にはなりません。

もちろんマナー違反ですし、成長して同じことをしてしまうと罪になってしまうかもしれませんから、お母さんはしっかり注意してくださいね。

ーーでは、14歳以上の子どもが「ちんちん」「おっぱい」と公共の場で叫んだら、すぐに犯罪になってしまうのでしょうか?

岩沙:これはとても難しい問題です。と言うのも、まだ見た目が子どもの子がそんなことを叫んでも、まわりの人はすぐにとても恥ずかしいと感じるかは微妙で、そう感じないようなら犯罪にはなりません。

ただ何度も繰り返したりして、これは他人をとても恥ずかしくさせるものだ!となれば、犯罪になりますので、やはりしっかりと注意をしてください。
小さな子が言うと微笑ましいこともありますが、一歩間違えると犯罪になってしまいます。

ーーなるほど。幼児のうちから、良くないという事をしっかりと言い聞かせなければなりませんね。

言うだけでなく、下半身を露出したり、女性の身体に触ったりしたら?

ーー幼児なので遊び心と興味本意からではありますが …下半身を出して見せたり、保育士さんなど女性の胸を触ろうとするのはどうなのでしょう?

岩沙:大人が下半身を露出したり、女性の身体に触ったりしたら、もちろん公然わいせつ罪(刑法174条)や痴漢(迷惑防止条例違反、悪質なものは刑法176条の強制わいせつ罪)になりますが、14歳未満の子どもがしても犯罪にはなりません。

しかし、親の監督責任を追及されて、親に損害賠償責任が発生することがありますので(民法709条、714条1項)、しっかりと注意をしましょう。

ーーなるほど。子どもだからといって許されるとも限らないのですね。

“マナー”として教えるべき事

女親としては難しいところも多いのが、男の子の子育て。
このような話については、「なんでダメなの?」と聞かれると答えに窮してしまい、しっかりと説明できないままになんとなく見過ごしがちです。

しかし、来たるべき思春期や、14歳以降の事を考えても、幼児期からしっかりと「やってはいけない事」として教えておきたいもの。

『基本的には、14歳未満の子どもがしたことは、罪にはなりません。しかしマナー違反の場合も多く、最悪の場合親の損害賠償責任も発生しますので、しっかりと注意をしてくださいね。』と岩沙先生。

子どもが性差に興味を持つのはごく自然な事。
幼児期においては、まずは公共マナーのひとつとして、「誰かが恥ずかしくなるような事はやってはいけない」という事を伝えていきましょう。

■岩沙 好幸(いわさ よしゆき)
弁護士(東京弁護士会所属)。慶應義塾大学経済学部卒業、首都大学東京法科大学院修了。
弁護士法人アディーレ法律事務所。
パワハラ・不当解雇・残業代未払いなどのいわゆる「労働問題」を主に扱う。動物好きでフクロウを飼育中。
近著に『ブラック企業に倍返しだ! 弁護士が教える正しい闘い方』(ファミマドットコム)。『弁護士 岩沙好幸の白黒つける労働ブログ』も更新中。