40年連載が続く長寿マンガ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」が今月17日に最終話を迎えることが明らかになった。「こち亀」の愛称で親しまれている同作品の完結に、ファンのほか、舞台となっている亀有の地元市民の多くから惜しむ声が出ているようだ。そして、同作品の人気が高い台湾からも、惜別の声が届き始めている。(写真は亀有香取神社、写真提供:123RF)

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 40年連載が続く長寿マンガ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」が9月17日に最終話を迎えることが明らかになった。「こち亀」の愛称で親しまれている同作品の完結に、ファンのほか、舞台となっている亀有の地元市民の多くから惜しむ声が出ているようだ。そして、同作品の人気が高い台湾からも、惜別の声が届き始めている。

 台湾メディア・聯合新聞網は3日、「こち亀」が40年の歴史に幕を下ろすことを作者の秋本治氏が明らかにしたと報じた。記事は、同作品が主人公・両津勘吉によって引き起こされるドタバタ事件を通じて読者に笑いを提供してきたことを紹介。また、ストーリーの中には「ガチャガチャ」やインターネット、携帯電話、恋愛ゲーム、バラエティ番組など流行りのものが題材に使われており、「日本の現代史のようであり、多くの人がこの作品とともに大きくなった」と解説している。

 そして、同作品が台湾では「烏龍派出所」としてマンガの他に吹き替え版のテレビアニメもヒット。吹き替えにあたり、オリジナルにはない台湾の芸能人の名前を持ち出すなどの工夫によって、台湾の視聴者に親近感を抱かせたとした。記事は、同作品の完結に対して台湾の読者からは「世界の終わり」といった形容まで出てくるほどの惜別の声が寄せられていると紹介。また、「東京五輪のストーリーを見てみたかった」とするファンもいたと伝えた。

 40年もの間休むことなく連載を続けたきたこと、常に笑いを提供し続けてくれたことは、まさに偉業の一言。日本のマンガ界に多大なる足跡を残したとともに、亀有の街にも形容しきれないほどの良い影響を及ぼした功績はいつまでも称賛され続けることだろう。そしてまた、40周年、単行本200巻を機にスパッと止める「引き際」の良さにも感嘆を禁じ得ない。(編集担当:今関忠馬)(写真は亀有香取神社、写真提供:123RF)