旅したくなる、日曜プチお悩み相談室 Vol.007/大宮エリーさん【前編】

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【毎週日曜6:00更新】
日々の暮らしの中には悩みが尽きないもの。そんな日常がちょっぴり息苦しくなった時は、旅に出てみませんか? 旅好きのあの人が、あなたの悩みを解決して素敵な旅先や体験を提案していきます。今回は、日本中を旅し、表現を続けるクリエイターの大宮エリーさんがご登場!



Photo by KENTA AMINAKA

【Q お悩み >>>自分を好きになりたいのですが…。(読者Yさん)】
【A お答え >>>いちばん近くにいる私が私を好きにならなくっちゃ!(エリーさん)】

エリーさん「私も昔は自分のことが好きじゃなかったなぁ。だけど、ある人から“自分を好きじゃない人は、本当の意味で人のことを好きになれない”という言葉をもらって。それから、自分のことを好きになろうって決めたんです。だって、自分のいちばん近くにいるのは、私なわけで。その私が自分のことが嫌いだと、あまりにも可哀想だなって。だから、まずは自分を大切にする努力をしてみるのはどうかな?

旅は成長させてくれるもの。だから旅に出るのもいいかも。自分と向き合ったり、色んなことを考えたり、はたまた考えるのを止めたり…。人との出会いも旅の醍醐味だけど、自然や光、山、川、お店の雰囲気、いろんなことに心を震わせる。こうして感性にお水をやりながら、一緒に自分を好きになっていきましょう」



美術館での初個展「シンシアリー・ユアーズ」の舞台となっている、十和田市現代美術館



「シンシアリー・ユアーズ」の展示≪燃えたぎる山火≫。「地球の愛の色だ」と感じたハワイのマグマと、ネイティブアメリカンの儀式「スウェットロッジ」での参加経験から誕生したそう





同時開催の「大宮エリーの商店街美術館」の風景。「シャッターのおりたままのお店に絵を描いたり、空き店舗に絵を飾って街中美術館にしてみたり、透明な屋根にカラーのカッティングシートを貼ってステンドグラスみたいにした“虹のアーケード”を制作しました」とエリーさん

【Q お悩み >>>そんなエリーさんの素敵な出会いを教えてください。(読者Yさん)】
【A お答え >>>来てくれたみんなを笑顔にする十和田の街。(エリーさん)】

エリ―さん「初個展を行っている十和田市現代美術館での制作で訪れた十和田の街ですかね。なんといっても、いちばんよかったのは温泉です(笑)! みちのく温泉という銭湯に、350円で入れちゃう。お湯にものすごいパワーがあって、肌がつるつるになるんですよ。

それに街には、とにかく面白いお店が多い。とくに八百屋さんがおすすめで、見たことも聞いたこともない山菜が売ってるんです。あとはゴボウハンバーグとか山芋カレーとかも優しい味わいで大好きだし、馬刺も安くて新鮮。今までに食べたことないくらいのおいしさでした。

それから車かバスで30分くらいにある奥入瀬渓流は、すばらしい大自然。マイナスイオンがたっぷりです。川遊びしたり、滝を眺めたり、そこに虹がかかったり、寝そべって青空を見たり、緑の苔に触れたり…。心のすみずみまでリフレッシュしに、ぜひいらしてください。きっと細胞が喜んで、笑顔になれるはずです!」



♪ PROFILE
作家、脚本家、映画監督、演出家、CMディレクター、CMプランナーなど、多くの肩書を持つクリエイター。広告代理店勤務の後、2006年に独立。2012年からは、「思いを伝えるということ」展や、「生きているということ」展など数々の体験型個展を発表する。現在は、週刊誌「サンデー毎日」の連載や、J-WAVE「THE HANGOUT」でラジオパーソナリティとしても活躍するほか、絵画展や写真展も開催。(Photo by KENTA AMINAKA)

♪♪ INFORMATION
美術館での初個展「シンシアリー・ユアーズ ―親愛なるあなたの 大宮エリーより」を十和田市現代美術館で〜9/25まで開催中。同時に市内の商店街を中心に「大宮エリーの商店街美術館」も行う。街、絵、来場者の足取り、感性を共鳴し合いながらも街歩きを楽しめる仕組みに。

WRITING/MAKI FUNABASHI