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【ファンキー通信】空飛ぶだんごはいかが?

【ファンキー通信】空飛ぶだんごはいかが?
 ちょっと一息、「お茶タイム」。お茶のオトモにだんごはいかが? でも、もし、空から団子が飛んできたらどうします? ね、姉さん! 事件です。

 岩手県一関市の厳美渓には「空飛ぶだんご」が食べられる郭公屋というお店がある。川の対岸からザルに人数分のお金を入れ、そばにある木の板をコンコンコン、と鳴らして合図。するとカゴはロープでしゅるしゅると川の向こう岸のお茶屋さんに消えていく。待つこと数分。元気でサービス満点のオジサン(注:おかあさんのときもある)が、ターザンロープのごとく、お茶とダンゴが人数ぶん入ったカゴをビューンと飛ばしてくれる。お客さんはカゴをキャッチし、注文のだんごを見事ゲットできるシステムだ。

 やかんのお茶もこぼれることなくしっかりカゴにおさめるテクニックは、まさに神業! ちなみに空飛ぶだんごは串だんご。ゴマ・みたらし・あんこの3種類で400円だ。地元の方いわくゴマが特にイチオシとのことだが、感激もあいまっていずれもホントに美味。

 このユニークな「空飛ぶだんご」のはじまりは、なんと約100年も前にさかのぼる。郭公屋4代目となるご主人、千葉晴夫さんにお話しをうかがったところ「うちの店は大正元年創業なので、初代(千葉酉吉さん)がスタートさせて100年余り。当時はインターネットもなかったし、クチコミでお客さんがきてくれました。私が生まれたときには、すでにだんごは飛んでましたよ」と笑う。

 だんごを飛ばし始めたきっかけをたずねてみると「発案者ではないので・・・」と、とまどいながらも「川を越えるための橋が、現在に比べて遠い場所にあったので、だんごを渡そうと思ったら飛ばすしかなかったのかもしれません」(郭公屋店員)と話してくれた。

 気になるのが、お茶もだんごもこぼれ落ちないロープテクニック。さぞかし熟練の技が必要とされるように思うが・・・。「頭の中を空っぽにして飛ばすこと。自転車乗りと同じで、一度ロープを引いてみないと感覚はつかめないね。郭公屋の2階で待ってるからやってみなよ」(千葉さん)

 え、そんなに気さくでいいんですか? 川の向こう岸に渡り郭公屋にお邪魔すると、だんごを食べられるばかりでなく、運が良ければ自ら「空飛ぶだんご」のロープを引くことができるというんだから、やってみない手はない。見てよし、食べてよし、飛ばしてよしの「空飛ぶだんご」。一度は体験する価値ありですよ!(文/verb)

取材協力:郭公屋 0191-29-2031
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