労働人口が減少していく中、日本経済を活性化させるために女性の社会進出・活躍は必須。ただし、制度や文化が整ったとしても、女性自身に働く意志がなければ女性の活躍は実現しない。そこで、Shiftが運営する「これからの転職。」の研究機関である「これからの転職。研究所」は、首都圏に勤務するキャリア女性(27〜33歳)に『結婚・出産後のキャリア意識』についてアンケートを実施した。

『結婚・出産後のキャリア意識』についてアンケート

■“専業主婦を希望”する女性はわずか8.5%!仕事の継続を希望が86.7%

結婚や出産を考えている女性のうち、「キャリアを途切れさせることなく継続的に働きたい」「一時的に専業主婦(無職)になってもいいが、また働きたい」を合わせると、86.7%に「働き続けたい」意志があることがわかった。一方で、ずっと専業主婦でありたい人は、わずか8.5%に留まった。結婚・出産後もキャリアを手放したくない女性が約9割という結果になった。

『結婚・出産後のキャリア意識』についてアンケート

■仕事を辞めたくない理由は「キャリアを捨てたくない」「金銭的不安」

結婚・出産後も働きたい理由として、「キャリアを捨てたくない」「将来の金銭的な不安」「相手に依存せず自分でお金を稼ぎたい」などの理由が目立った。また、産後に育休を取りたい期間を聞くと、「1年以上、3年未満」(46.3%)がもっとも多く、その後に「6か月以上、1年未満」(33.5%)が続いた。育休を長く取ることを希望しているのは、子育てにはしっかりと時間をかけたいという気持ちの表れのようである。しかし一方で、キャリアを継続することも強く希望されているため、仕事か育児かのトレードオフではなく、仕事も育児も選択できる社会が求められている。

『結婚・出産後のキャリア意識』についてアンケート

以下に代表的なコメントを紹介する。

【結婚・出産後も働きたい理由】
・「キャリアが途切れた場合、その後、同等の待遇の会社に勤められるとは思えない」(32歳、会社員[事務系])
・「一度退職すると現在より稼げないため」(27歳、会社員[技術系])
・「旦那さんが病気で働けなくなることもあるかもしれないし、お金は稼いでおいて困ることはないと思うから」(32歳、会社員[その他])
・「家計の為、自分のキャリアの為」(28歳、会社員[その他])
・「共働きでないとこのご時世やっていけないと思うから」(27歳、会社員[事務系])
・「将来に向けて金銭的な不安があるから」(28歳、会社員[事務系])

■仕事にやりがいを見出し、危機感を感じている現代のアラサー女性

現代のアラサー女性たちは、1990年前後の生まれ。物心がついた頃には既にバブルが崩壊し、景気が良いとは言えない時代を過ごしている。また、大卒で総合職として就職している割合も多く、高学歴・高キャリア化している。彼女たちは常に危機感を持っており、結婚後は「パートナーの収入に頼りきりで大丈夫!」だと感じていないのではないだろうか。また、職場で活躍する優秀な女性は、以前よりも増えてきている。自己実現ができる機会も増え、家庭ではなく仕事・キャリアに自己表現の場を求める女性も多くなってきたのも今回のデータからうかがえる。

一方で、長期の育休取得を望む結果もあるが、長期間の育休を取得することで懸念されるのは職場復帰やキャリアへの影響。一度正社員キャリアから降りてしまった場合、再び就職して年収300万を超えることができている女性は、わずか10%程である。今の会社が「働き続けられる会社」なのかを、ライフイベントの前にジャッジし、キャリアの継続が難しい場合は、キャリアを継続できる会社へ移動するという選択肢もある。キャリアの継続が実現可能かどうかはナビサイトなどの求人情報から判断するのは難しいため、エージェントを上手に利用したいところである。

PHM12_0709

【調査概要】
調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)
有効回答者数:200名
調査実施日:2016年4月11日(月)から4月18日(月)まで
調査対象者:27歳〜33歳までの未婚女性で、東京、埼玉、神奈川、千葉で就労する会社員(営業系、企画系、事務系、技術系等)

文/編集部