心理士が伝授!子どもの学習効果を2倍に上げる驚きの方法

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何とかして子どもの成績をアップさせたい!と願うのが親心ですが、筆者はわが子の受験時に子どもの偏差値を12アップさせることができました。どうやってそれを実現したのか、ノウハウをご紹介します!その方法とは、心理学の記憶理論をベースにした学習効果を2倍にする方法です。
わずか10日間で偏差値を12上げる!
筆者の子どもが高校受験の時、子どもの偏差値は50そこそこでした。ところが、子どもは「A高校に行きたい」と突然言い出したのです。A高校の偏差値は62で、受験までの残り時間は10日間です。あまりに時間が少ない状況でした。

その時に考えた方法は、問題集を何回も解くことでした。そうすれば、日頃の勉強不足もカバーできますし、ウィークポイントもわかります。

何回も問題集を解くわけですから、1つの問題を解くのに時間をかけることはできません。そこで、子どもに言ったのは「問題集の答えを見なさい」ということでした。
記憶の仕組み=1日後には74%を忘れてしまう


人間は、忘れる天才だと言われています。それでは、どのくらいの速さで忘れてしまうのでしょうか?

ドイツの心理学者、エビングハウスは意味のないアルファベットの羅列を実験の参加者に覚えさせ、その記憶がどのくらいの速さで忘れるかを調べました。その結果が、忘却率(忘れてしまう率)のグラフのとおりで、忘却率は、記憶後20分で42%も忘れてしまいます。



その後、1時間後には56%、1日後には74%も忘れてしまいます。ですから、勉強しても忘れるのは当たり前なのですね。これをグラフにしたのが「エビングハウスの忘却曲線」と呼ばれるグラフです。

しかし、その後は、ほとんど忘れなくなります。これは、長期記憶に残ったためと考えられます。長期記憶に残った記憶は半永久的に忘却しません。
学習効果を2倍に上げる学習法
よく、学習には復習の必要性が言われます。エビングハウスの忘却曲線を見る限り、学習したほとんどを忘れてしまうので復習しても意味がないように感じられます。しかし、そんなことはありません。



復習の学習効果のグラフをご覧ください。一番左の青の曲線のように学習したことを忘れます。そこで復習,鬚垢襪100%まで記憶は戻りますが、また忘却が始まります。しかし、赤い線のように長期記憶が定着していますので、忘却に歯止めがかかります。そして、復習◆復習と復習を繰り返していけば、長期記憶が増えて忘れなくなるのです。

つまり、問題集を3回繰り返し解くことで、身につくわけです。

しかし、時間的に限りがあります。受験まで10日間で、5教科全部の復習を繰り返すことは不可能。スピードアップさせる以外にありません。

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その時に注目したのが、過去に正解した問題については、長期記憶に残っているため、復習の対象から外すということでした。

また、解き方のわからない問題は、いくら考えても答えは出ません。考えるだけ時間の無駄です。そこで、「分からなければ、答えを見なさい」という指導をしたのです。まず答えを見ることで、解き方を学習します。次の復習のときに覚えていればそれでOKです。

こうすれば、わからない問題はドンドン減っていきますので、復習もドンドン進みます。

もちろん、睡眠時間を削ることはしませんでした。
忘れちゃいけない!ポイントは褒めること
このように、効率的に復習をすることで無事受験をクリアしましたが、もう一つ大切なのは本人のやる気です。

当時の事を考えると、子どもにかかるプレッシャーも大きく、スパルタ的に指導した関係もあり、子どもは涙を流すことがあり、可哀想なことをしたと思います。

皆さんは、子どもがそれまで解けなかった問題を解けるようになったら、ぜひ褒めてあげてください。褒めることで必ずやる気がアップするはずです!

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