歯の診察中に男性が銃を誤射(出典:http://nbc4i.com)

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銃社会アメリカ。現在この国では、10歳以下の子供にまで護身用に銃を持たせる親がいるほどだ。銃を持っていることが安全に繋がると確信する人も多いが、その銃によって多くの人が犠牲になるという悪循環を生んでいる。肌身離さず銃を携帯する者も少なくはないのであろう。このほど、72歳の男性が歯科医院で治療中に銃を誤射するというとんでもない事故が起こった。

米オハイオ州のニューカーライルに暮らすジェームズ・ホワイトさん(72)は、地元の歯科医院で麻酔を打っての治療中に携帯電話が鳴っているような音を聞いたと思い鞄を探った。ところが、誤って手に取ったのはなんと銃。ホワイトさんはその銃を誤射してしまった。

銃弾は、ホワイトさんの手を貫通し腹部をかすめた。幸いにも他の怪我人は出なかったが、歯科医院のスタッフはすぐに「歯の治療中に、男性が誤って銃を撃ち怪我をした」と通報した。それを聞いた911のオペレーターも「あら!」と驚きの声をあげたことが通報記録に残されている。

ホワイトさんは銃所持の証明書を所持していた。また歯科医院は「銃器の持ち込み禁止」という規制を設けていなかったために、ホワイトさんは銃を携帯していたのだろうとみられている。だがクラーク郡保安官事務所のクリスチャン・エヴァンズ・フィッシャー氏は、「病院など治療を受けるような場所へ行く場合は、銃を携帯しないことが望ましい。自分の安全と周りの安全も考慮すべきです」とコロンバスのメディア『WCMH-TV』にコメントした。

今回の事故に歯科医院スタッフはあくまでもアクシデントだったと知ったが、やはりこうした医療施設内での誤射に不安を隠し切れない様子だ。その後この歯科医院では、銃器の持ち込みは禁止するというサインが設けられているという。

なお負傷したホワイトさんは命に別状はなく、回復に向かっているそうだ。

出典:http://nbc4i.com
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)