一般社団法人日本ビール文化研究会は、「ひとり飲み」に関する意識調査を実施した。実施対象者は、同会が実施した「日本ビール検定(愛称:びあけん)」の第1回から第4回までの全受検者。ビール好きである「びあけん」受検者のビールライフの中で、「ひとり飲み」がどのような存在になっているのだろうか。

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■80%以上の人が「ひとり飲み」経験者

【質問】
1.お酒を伴う外食をする場合、普段誰と行くことが多いですか?

「ひとり飲み」に関する意識調査

2.ひとりで飲食店に入って、ビールを飲んだ経験はありますか(以下、飲食店にはファーストフード店やカフェは含みません)?

「ひとり飲み」に関する意識調査

3.過去1年間において、お酒を飲む目的で、ひとりで飲食店に入ったことはありますか?

「ひとり飲み」に関する意識調査

「ひとり飲み」に関する意識調査

1.は、普段の外食に誰と行くかを質問。約88%の人が家族や友人などと外食しており、残り約12%の人が普段から一人で外食する機会が多いという結果になった。2.は、一人で飲食店に入りビールを飲んだ経験があるかを質問。男性で約93%、女性で約81%の人が、「ひとり飲み」経験者との結果が得られた。

「ひとり飲み」経験が最も少ないのは女性20代。3人に1人が「ひとり飲み」の経験がなかったが、残る3人に2人が「ひとり飲み」を経験している。そして3.は、過去1年間での「ひとり飲み」の回数を質問。「週に1回以上」「月に1回程度」を合わせた数字を見ると全体で35%、男性で約40%、女性で約25%の人が、毎月「ひとり飲み」をしていることがわかった。女性の割合が低いのは、前問の結果で示したように、20代女性の多くが「ひとり飲み」を経験していないことが要因といえるだろう。

また、世帯構成(単身、夫婦のみの世帯、二世代、三世代、その他)による大きな差は見られなかった。普段、家族や友人と外食を楽しまれている人がほとんどだが、80%以上の人が「ひとり飲み」も経験している。特に30代・40代に「ひとり飲み」経験者が多く、20代女性は、「ひとり飲み」に抵抗があることがうかがえる。

■大多数の人が「ひとり飲み」に興味を持っている

【質問】
4.ひとりで飲食店に入ってビールを飲むことに抵抗はありますか?

「ひとり飲み」に関する意識調査

5.ひとりで飲食店に入ってビールを飲むことに興味はありますか?

「ひとり飲み」に関する意識調査

男性で「ひとり飲み」に対し「まったく抵抗がない」と答えた人が約72%、女性の場合は約52%という結果になった。さらに、男女ともに「『ひとり飲み』には抵抗はなく、以前から興味がある」「『ひとり飲み』の経験はないが、一度試してみたい」と興味を示している人が80%以上存在していることがわかった。

ただし、4.を見ると、20代男女ともに「抵抗はないが、ひとりでは入らない」と「絶対ひとりで入らない」を合わせた数字が高く、「ひとり飲み」への興味はあるものの「寂しそうに見られたくない」「手持ち無沙汰が我慢できない」(自由回答)などの理由から、積極的に実行に移していないことがわかる。

しかし、「ひとり飲みはかっこいい」「お酒を楽しんでいるイメージ」「大人の趣味」(自由回答)といった20代の声も多く、今は仲間と楽しんでいるが、年を重ねたら「ひとり飲み」に挑戦したいと考えていると推測できる。

■静かに自分のペースで楽しむ「ひとり飲み」

【質問】
6.ひとりで飲食店に入る理由を教えて下さい?

「ひとり飲み」に関する意識調査

「ひとり飲み」をする理由は、「自分のペースでお酒を飲みたい」「自分の好きなお店に行きたい」「静かにビールや食事を楽しみたい」など、プライベートを 大切にする理由が目立った。また、「時間潰しに軽く1杯飲む」「友人と行く店の下見」「食べたい物、飲みたい物があると一人でも行く」などのフリー回答も多くあった。

■「ひとり飲み」はビアパブでビール

【質問】
7.ひとりで飲食店で飲むとき、どのお酒を飲みますか?

「ひとり飲み」に関する意識調査

8.ひとりでお酒を飲む場合は、どのようなお店に行くことが多いですか?

「ひとり飲み」に関する意識調査

「びあけん」の受検者ということもあり、男女問わず「ひとり飲み」で飲むお酒は「ビール」という回答が圧倒的多数を占めた。利用する飲食店としては「ビアパブ・ビアレストラン」が最も多く、次いで「居酒屋」「バー」が占めている。多くの店でカウンター席があり、飽きることなく多様なビールやお酒を楽しめる「ビアパブ・ビアレストラン」や「バー」が「ひとり飲み」をしたい店として高く評価されているようである。

今回のアンケートでは、ビール好きの人のほとんどが「ひとり飲み」の経験があるということがわかった。ほぼ毎月のように「ひとり飲み」をしている人も35%と3人に1人存在しており、外食シーンでの飲食スタイルとして定着しつつあることがうかがえる。世帯構成にかかわらず、普段は家族や友人と外食などを 楽しんでいるものの、好きな料理・ビールをゆっくり自分のペースで楽しむ目的で「ひとり飲み」を堪能している姿が想像できます。

「ひとり飲み」を楽しんでいる主要層は30代・40代男性ではあるが、性別・年代問わず、多くの人が興味を持っている結果となっており、今後さらに拡がっていく飲用スタイルだと考えられる。20代では「寂しい」「手持ち無沙汰がある」などの理由でまだまだ未経験者が多いが、大人の姿として憧れているとの意見も多数あり、社会経験とともに「ひとり飲み」を楽しんでいくと思われる。

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【調査概要】
調査対象:2012年(第1回)〜2015年(第4回)「日本ビール検定(愛称:びあけん)」の1級・2級・3級受検者(※全国の20歳以上の男女)
調査方法:同会のホームページを通じてアンケートを実施
調査期間:2016年7月20日(水)〜7月29日(金)
サンプル数:1409名

文/編集部