夏休みが終わって授業が再開した学校。教室のロッカーの上にはきっと、子どもたちが一生懸命取り組んだ自由研究の成果が並べられていることだろう。何かのテーマに沿って自分なりに研究したり実験したりするのは案外楽しいものだが、日本人はもともとそういうことが好きなのだろうか。(イメージ写真提供:123RF)

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 夏休みが終わって授業が再開した学校。教室のロッカーの上にはきっと、子どもたちが一生懸命取り組んだ自由研究の成果が並べられていることだろう。何かのテーマに沿って自分なりに研究したり実験したりするのは案外楽しいものだが、日本人はもともとそういうことが好きなのだろうか。

 中国メディア・今日頭条は1日、「日本は全体が大実験室のようなものである」評する文章を掲載した。文章はまず、中国人が日本で仕事をする中で気づいた点を3つ紹介している。1つ目は、健康診断の際に必要な書類を揃えて封筒にまとめ、机の上に置いておいてくれ、しかも健康診断会場の地図や最善ルートが考慮された行き方まで示してくれるという、会社の事務担当者についてだ。

 2つ目は、0.1グラム単位で計測できるはかりや電子タイマー、各種用途に合わせて温度計などが、日本では多くのスーパーなどで一般的な調理用品として売られていること。そして3つ目は、「トマトを上手に切る」というテーマで様々な科学的アプローチを試み、道具ではなく切り方にコツがあったという結論を導き出した実験番組である。文章は特に、この番組が「主婦向け」である点に着目したようだ。

 文章はそのうえで「簡単に言うと、日本は1つの大実験室なのである」と解説。日常生活において小さな実験や研究が繰り広げられており、「それが会社となればなおのことなのだ」との見解を示した。そして、日本を代表する便器メーカーでは、少ない水で流せるうえパイプを詰まらせない、お尻に水が残りにくいシャワーの角度などといった様々な実験について、それぞれ別の実験グループが勤しんでいると紹介。「一生の事業が研究であるのに、成果が出ない訳がない」と論じた。

 そして、「日本人は各種の研究について苦痛どころか誇らしいことと考えている」点が大事であると指摘。それが職人の「技」となり、「建築分野から料理人、便座から焼き鳥まで、みんな『技』を持っていて、個人はそれを誇らしく思い、社会はリスペクトするのである」と締めくくっている。

 傍から見て下らないものでも大それたことでなくてもいいから、自分の興味を持ったことについて研究や実験を重ね、成果としてまとめる。それが夏休みの宿題として出される自由研究が持つ目的の1つである。悲しいかな、それに気づくのは大人になってからであり、当時は面倒くさくて仕方なかった。大事なのは「やること」なのだと分かっていれば、もっと「どうでもいいけど、おもしろい研究」ができたかもしれない。

 「朝から晩まで知識詰め込み型教育」に対する疑問の声が高まっている今の中国。もし中国の子どもたちに夏休みの自由研究という宿題を出したら、どんなことをテーマにするのか、ちょっと興味がある。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)