中国における、日本人の勤勉さに対する評価は高い。中には融通が利かない、まじめすぎるといった誹りもあるようだが、それでも日本人の姿勢を見習うべきだとする言論が至るところで見受けられる。中国メディア・今日頭条は1日、「日本人の『厳』と『謹』は、中国人1人ひとりが学ぶに値するものだ」と題した文章を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 中国における、日本人の勤勉さに対する評価は高い。中には融通が利かない、まじめすぎるといった誹りもあるようだが、それでも日本人の姿勢を見習うべきだとする言論が至るところで見受けられる。中国メディア・今日頭条は1日、「日本人の『厳』と『謹』は、中国人1人ひとりが学ぶに値するものだ」と題した文章を掲載した。

 文章はまず、勤勉さや厳格さというのは「とどのつまり、態度の問題なのである」とし、自分の身の回りに関する事柄についてはマメに動くのに、仕事となるといい加減になる人が多いと指摘した。

 そのうえで、数年前に体験したエピソードを紹介。中国国内の会社で日本の大手メーカー製のロボットを生産ラインに導入したものの調整がうまくいかなかったため、高い金額を支払ってロボットメーカーの日本人ベテラン技術者を呼んで調整してもらったという。その際、せっかくだからということで契約条項に盛り込んだ内容に基づき、このベテラン技術者から現地従業員に直接指導してもらうことになっていたが、いざその日になってみると従業員は全員すっぽかして姿を見せなかったとのことだ。

 文章はそのうえで、ベテラン技術者が丸一日ロボットの操作パネルの前に立ち続け、やって来るかもしれない従業員を待ち続けていたと紹介。付き添いの中国側スタッフが壁にもたれかかったり、座り込んだり、スマートフォンをいじり始めたりしても、この技術者は食事とトイレ以外は全く動かなかったとした。そして、この技術者がメーカーの中でも職位の高い人物であることを強調したうえで「彼は日本の製造業の縮図に過ぎない。彼のような人はたくさんいるのだ」と説明。日本の製造現場と中国の現場それぞれで仕事をする機会があったならば、その「絶望的な差」に気付くことだろう、と論じている。

 文章が紹介した日本人技術者の姿からは、ロボットやその操作に対する情熱とプロ意識、そして仕事全般に対する真剣さ、さらには契約や約束をしっかり順守する姿勢といったものが伺える。その姿は愚直に映るかもしれないが、日本の製造業が世界的な信頼を勝ち取った要因の1つなのだ。冒頭で文章も提起しているように、まじめで勤勉かどうかは人がその物事に対してどう考えているかによるもの。「彼らはそもそも真剣に取り組む能力や性質を持っていない」という見下したような認識を、持ってはいけないのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)