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イギリスの高級車メーカー、アストンマーティンの新型ラグジュアリースポーツ「DB11」が日本で公式にお披露目された。「DB」シリーズといえば、映画『007』シリーズのボンドカーとして有名だが、その最新型はどんなモデルなのか。

○初のツインターボエンジンで「DB」史上最もパワフルに

2013年に創業100周年を迎えたアストンマーティン。1913年の創業以来、レースへの挑戦を続けているメーカーだが、量産車を手がけるようになったのは1940年代後半になってからのこと。その名称には、当時の経営者デービット・ブラウンの頭文字である「DB」が用いられた。最新型となる「DB11」は、2003年に発表された「DB9」の後継モデルだ。2015年に「DB10」が開発されているが、こちらは映画『007 スペクター』でのジェームズ・ボンド専用車で、市販は行われていない。

都内で行われたジャパンプレミアでは、アストンマーティンアジアパシフィック代表のパトリック・ニルソン氏が登壇。「DB11」を「アストンマーティン史上、最もパワフルで最も高効率、かつ最もダイナミックな性能を持つDBモデル」と説明した。

そのパワフルさを生み出しているのは「DB」シリーズ初のツインターボ付き5.2リッターV12エンジンだ。最高出力600BHP(608ps)、トルク700N・mを発揮し、最高速度322km/h、0-100km加速3.9秒というダイナミックな性能を実現している。クルージング中のアクセルオフ時など、エンジン負荷の低いときに片側のバンクを休止させる技術「インテリジェント・バンク・アクティベーション」をはじめ、エネルギー効率も追求された。

さて、プレスリリースによると「DB11」は「ラグジュアリー・スポーツカー」「スポーツGT」という位置づけのようだ。「DB11」には、エンジンとダンパーとにそれぞれ「GT」「スポーツ」「スポーツプラス」という3つのモードが設定されており、組み合わせによって9通りのセッティングを実現できる。GTカーの側面も、スポーツカーの側面も持ち合わせているモデルといえるだろう。

○バーチャルなスポイラーでエレガントなリアテールを実現

エクステリアはアストンマーティンらしいの顔つきのまま、インパクトを増したフロントフェイスが目に留まる。この迫力は、ザガートモデルを除いた同社のラインナップで最大となるフロントグリルがもたらすものだ。ブランドを象徴するウイングバッジも、いままでで最も大きなものが付けられているのだとか。

また、やはりアストンマーティンのシンボルであるフロントのサイドストレーキだが、「DB11」では単に伝統的デザインとして採用されているだけでなく、ホイールアーチからエアを排出させてフロントリフトを低減させる機能が盛り込まれている。

エアロダイナミクスとしては、他にもCピラーの基部に設けられたインテークからエアを取り込み、リア・デッキリッドのスロットから排出させることでリアリフトを抑える「アストンマーティン・エアロブレード」を採用。この"バーチャル・スポイラー"とも呼べるシステムによって、ウイングやフリップを付けずに安定性を保つことが可能になり、エレガントなリアテールを実現している。

インテリアでは、パンチング加工されたレザーや木目を生かしたパネルなどによる質感の高い空間の中に、同社初となるデジタルメーターパネルが採用されているのが目を引く。熟練工によるていねいなハンドクラフトと、デジタルパネルやインフォテインメントシステムによる先進性との融合は、100周年を迎えた同社の「第2世紀」モデル第1弾として、ふさわしく思えた。

アストンマーティン「DB11」の日本での価格は2,380万円(税込)から。欧米での納車開始は2016年第四半期からの予定となっている。

(櫛田理子)