【トラベル体験記】地中海式食生活と山海の幸を楽しめるギリシャのおいしい旅!

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前回は、5月に出かけたギリシャ取材の「ワイン」編をお届けしました。

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今回は、「ギリシャの食」編ということで、ギリシャ各地であれこれ食べてきた料理についてリポートします。

 

■世界が注目!ギリシャの“地中海式食生活”

伝統的なギリシャ料理というと、ギリシャの人々が家で普通に食べている家庭料理になります。特産のオリーブ、オリーブオイル、ハーブ、ハチミツ、ビネガー、チーズなどを食材とした、いわゆる“地中海式食生活”と呼ばれるもので、健康ブームの昨今、世界的にも大いに注目されています。

さらに近年はギリシャ内でも“地域性”が重要視されています。より品質の高い地元の特産品を厳選し、プロモーションを行なう産地もあるそうですから、ローカルな食は要チェックです。

またギリシャといえば海のイメージが強いですが、内陸部は山地も多く、雪も降ります。今回は、島(サントリーニ島)、地中海沿岸部、山間部と、さまざまな土地を訪問し、あれこれ食べてきました。

■サラダに必須の羊乳チーズ「フェタ」

当然、その土地らしい料理もありましたが、どこへ行っても必ず出てきたのが、野菜たっぷりの「ギリシャ風サラダ -Greek salad」でした。

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典型的な「ギリシャ風サラダ」は、トマト、キュウリ、玉ねぎ、オリーブ、チーズなどが入り、ハーブやオリーブオイルなどで調味されます。キュウリはブツ切りされていることが多く、チーズは塩気の強いギリシャの羊乳チーズ「フェタ」がよく使われます。

GF02 冬はスキーが楽しめるという、ペロポネソス半島の山間部にある山小屋風レストランで出されたギリシャ風サラダには、大きなチーズの塊がドーンと載っていました。武骨で素朴な、山のサラダです。

 

GF03 アテネ市内の人気レストランで出てきたギリシャ風サラダには、生のトマトだけでなく、ソテーしたトマトと賽の目サイズのキュウリが入っていました。アイスクリームのように見えるのは、黒ゴマ入りのフェタチーズ。チーズも色々なバリエーションがあります。小さくカットされた白ゴマ入りパンも加わり、ボリュームたっぷり。主食にもなりそうなサラダでした

 

GF04 ペロポネソス半島の海辺のリゾート地のレストランでは、ルッコラをメインにした軽いサラダが登場しました。白いトッピングはフェタチーズ

 

このほかにも多彩なバリエーションのギリシャ風サラダがありましたが、フェタチーズはどれにも入っていたので、必須具材なのかもしれません。

フェタチーズといえば、オリーブオイル漬けにされた瓶詰めのフェタが日本にも輸入されていますが、ものすごーく塩気が強い印象がありました。

ところが、今回ギリシャ各地で食べたフェタチーズは、どれもマイルドだったんです。フレッシュチーズだからなのか、ヘルシー志向で塩分控えめになっているのか?とにかくも、フェタはギリシャで食べるべし、です。

 

■ほうれん草たっぷり「スピナッチパイ」にはずれなし!

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ギリシャ風サラダと並び、ギリシャの各地で出てきたのが、「スピナッチパイ -Spinach pie」、ほうれん草のパイです。中身はほうれん草のソテーで、どこで食べてもおいしかったので、スピナッチパイは私のお気に入りとなりました。メニューにあれば、ぜひ食べてみてください。

GF06 こちらは、ほうれん草だけでなく、チーズなども混ぜ込んだ、ちょっとリッチなスピナッチパイ。大きく作ると、ホームパーティーなど、おもてなし料理にもなります

 

GF07 こんな変型バージョンもありました。南米でよく見られるエンパナーダやイタリアのカルツォーネのような姿のスピナッチパイです。ハーブ入りサワークリームを添えていますが、サワークリーリームを添えることは、よくあるそうです

 

■スパイスが効いていて美味しい「ムサカ」!

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さて、私たちが「ギリシャ料理」と聞いて思い浮かべるのは、「ムサカ」ではないでしょうか? 日本でもムサカを食べられる店はありますが、ギリシャで本場のムサカを食べるのを楽しみにしていました。ところが、なかなかムサカと出合えません。滞在6日目、ようやく、アテネのレストランでムサカが出てきました。

「ムサカ - moussakas」は、挽肉、ナス、ジャガイモなどをオーブンで重ね焼きしたものです。このムサカには、チーズも入っていました。ラザニアにも似ています。見ての通りオイリーで、ボリュームたっぷり!でも、おいしい!スパイスも効いています。

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ガッツリとボリューミーだけど、しっとりしたテクスチャーのムサカには、クシノマヴロ(Xinomavro)の若い赤ワインがオススメ。

※ギリシャのワインについては、前回の記事をご参照ください。

 

■まるでロールキャベツのような「ドルマ」

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ムサカと来たら、ギリシャの「ドルマ」(dolmadaki/dolmades)も必食!

挽肉やみじん切り野菜などの具を丸め、塩漬けしたブドウの葉で包み、蒸し煮にした料理です。外見はロールキャベツによく似ています。

上のドルマの具は、挽肉にお米も混ぜられていました。ブドウの葉ではなく、キャベツやレタスなどの葉野菜を使って包んだものもあり、中に入れる具材のバリエーションも色々とあるようです。

GF11 アテネのレストランで食べたドルマは、クリーム系ソースをからめ、オリーブオイルとハーブを振り掛けてあります。単に蒸し煮にしたものよりもリッチでクリーミーな味わいでした

 

そういえば、ロールキャベツにも、コンソメ、トマトソース、クリームソースなどのバリエーションがありますが、ドルマも同じなのかもしれませんね。

 

■土地土地の特産品を活かした絶品料理

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近年のギリシャ料理は“地域性”を重視している、と冒頭で書きましたが、その土地ならではの料理は、やっぱりいいですね。

例えば、サントリーニ島は島なので魚介料理が得意ですが、トマトや豆の生産地としても有名なんです。特に「Santorinian fava」(ファヴァ)と呼ばれる豆はよく知られていて、茹でで潰しペースト状にして食べることが多いそうです。

サントリーニ島のレストランでは、甘酸っぱい赤ワインソースをかけたファヴァのムースが前菜として出てきました。

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島や海に近い土地ではシーフードを使った料理が多く、カジュアルなレストランで前菜としてドーンと大皿で出されるタコ、イカ、エビ、小魚などの唐揚げやマリネはおいしい。

調理方法もシンプルで、素材のおいしさが活かされています。大皿に盛られた料理を、大勢でワイワイと食べます。

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シーフード系の料理で私が特に気に入ったのは、サントリーニ島のシーフードのクスクス。粒が大き目のクスクスが魚介のうまみをたっぷり吸い取り、むっちりとして本当に美味。

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魚介出汁のトマトソースがよく滲み込んだ、お米の形のパスタOrzo(オルゾ)は、サントリーニ島でもアテネのレストランでも出されました、これもおいしかった!

見た目はちょっと大きめのお米ですが、パスタならではの弾力があり、もちっとしています。家でも作りたいと、乾燥パスタとして袋売りされているものをアテネのスーパーで買ってきました。

 

■がっつり肉料理も美味!とにかく豪快です

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山地が多く、牧畜が盛んなギリシャでは、肉料理もポピュラーです。ムサカやドルマのような挽肉料理だけでなく、ガツンとした肉料理も色々ありました。

絶品!と思ったのは、サントリーニ島のレストランで食べた、豚バラ肉のヴィンサント煮。ヴィンサントは、サントリーニ島の特別な甘口ワインです。日本の豚の角煮に近く、甘辛の味付けで、トロトロっとやわらかく仕上げられていました。

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スキーリゾート地の山小屋レストランで出てきたのは、中にチーズや野菜を巻き、外側をカリッと焼いた豚肉です。実はこの料理の後にも、大きな牛ステーキがドーンと一人一皿出てきました。そんなに食べれません!寒い山間部の料理はカロリー重視で、豪快(笑)

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豚肉料理が続きましたが、コッコ・オ・ヴァン(鶏の赤ワイン煮)、牛、ラムなど、肉のバラエティは豊かでした。でも、海辺の町では、やはりシーフードがオススメです。

 

■ギリシャの食事にはワインは必須!

肉も魚介も、素材をあまりいじりすぎないシンプルな料理がギリシャの伝統なので、私たち日本人の口にもよく合うと思います。

近年は、世界各国で腕を磨いた精力的なシェフたちが、伝統レシピを独自にアレンジした創作料理を出す最先端レストランが、都市部を中心によく見られるようになっています。これらを食べ比べてみるのも面白いですね。

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伝統料理でも、最先端料理でも、ギリシャの食事に欠かすことができないのが「ワイン」です。ギリシャの人々にとって、ワインのない食事はありえません。ですからギリシャには、さまざまな食事によく合い、価格帯的にも手頃で飲みやすいワインが多く造られ、販売されています。

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ギリシャの家庭では、座ったらすべての料理がテーブルに出され、大皿に盛られた料理を各自が好きなようにいただきます。日本の食事スタイルともよく似ていますね。ですから、どんな料理にも合いやすいギリシャワインは、日本の家庭の食卓にもオススメです。

■安くてボリューミー!ギリシャのファストフード「スブラキ」

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一週間のギリシャ滞在であれこれ食べてきましたが、最後に、ギリシャ在住の日本人通訳の方が「ギリシャのファストフード的なものだけど」と、アテネで案内してくれた先で食べたのが「スブラキ」です。ポークかチキンで、ポークを選び、待つこと数分、クレープのようなものが出てきました。

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広げてみると、ナンのような生地の上に、肉と野菜がのっています。サワークリーム、パプリカが振り掛けられ、紙でクルっと巻かれたスブラキは、意外とボリューミー。ひとつ食べると、ほどよくお腹が膨れます。手軽で安いし(この店では2.5ユーロ)、これもオススメ!かぶりつきながら食べます。

 

 

■濃厚な「ギリシャヨーグルト」はハマります!

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オススメといえば、忘れてはいけないのが、「ギリシャヨーグルト」!

スキーリゾート地域の山小屋レストランでは、ハチミツとナッツをかけたギリシャヨーグルトがデザートとして出てきました。水分量が少なく、ねっとり濃厚でクリーミーなヨーグルトにうっとり〜。これはハマりました。ホテルの朝食ビュッフェでも、ギリシャヨーグルトを見つけたら、必ず食べるようにしていました。持って帰れないのが残念…。

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フェタはもちろん、焼いたチーズもおいしかったですし、ギリシャのチーズ、乳製品はオススメなので、ぜひ食べてください。ギリシャのパンも味わい深くておいしかったです。

甘党な私は、スイーツやデザート類もあれこれ食べてきましたが、長くなりそうなので、また機会がありましたら、紹介することにしましょう。

それにしても、本当によく食べました!それでもまたまだ食べ足りないような?(笑)

本当においしかった!またぜひ行きたい!そう思ったギリシャの旅でした。

※2016年5月取材

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(取材・文/綿引まゆみ)

わたびきまゆみ/ワインジャーナリスト わたびきまゆみ/ワインジャーナリスト

ワイン専門誌や料理系雑誌での記事執筆をはじめ、日本ソムリエ協会webサイトのコラムなどを執筆。ワインセミナー、トークショー、海外のワインコンクール審査員など、幅広い活動を行なっている。チーズプロフェッショナル、ビアソムリエ、コーヒー&ティーアドバイザーの資格も所有。スイーツ好き。