蔡政権の年金改革に抗議  公務員など約12万人が台北でデモ/台湾

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(台北 3日 中央社)台湾の与党、民進党の蔡英文政権が進める年金制度改革において、汚名を着せられ、いじめの対象になっているとして、退役軍人や現職の教員、公務員らが3日、台北市内で大規模な抗議デモを行った。総統府前に集まった参加者は11万7000人(警察発表)に上った。

軍人、教員、公務員の年金制度は他の労働者などと比べて優遇されているとされ、職業や世代間の格差解消を求める声が上がっている。

蔡政権が設置した「国家年金改革委員会」の劉希平委員は、教員らは手厚い年金を理由に「ごくつぶし」などと呼ばれ、尊厳を踏みにじられていると指摘。政府は対立や争いをあおっていると批判した。

デモには野党・国民党の洪秀柱主席や、軍の制服組トップや行政院長(首相)などを歴任した同党のカク柏村氏、息子のカク龍斌・前台北市長、傅コンキ・花蓮県長なども参加した。(カク=赤におおざと、コン=山へんに昆、キ=草かんむりに其)

蔡総統は2日、国防部(国防省)主催のイベントに出席した際、年金問題について、誰かの誤りによるものでも、一部の職業の問題でもないとの考えを示した。また、深刻化する問題の改革に取り組まないと、現世代の退職後の生活にも影響を与えかねないなどと述べ、改革の必要性と切迫性を強調している。

考試院(人事院に相当)銓敘部の周弘憲部長によると、軍人、教員、公務員の年金基金はそれぞれ2020年、2030年、2031年に破綻すると予測されている。

(呂欣ケイ、朱則イ、余暁涵、陳俊華、陳至中、謝佳珍/編集:杉野浩司)