初披露のパターが思わぬ活躍 3年ぶりのV目指し、いざ最終日へ(撮影:赤澤亮丈)

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<フジサンケイクラシック 3日目◇3日◇富士桜カントリー倶楽部(7,471ヤード・パー71)>
 今大会が富士桜CCで開催された初年度となる2005年のチャンピオン。ここでの勝利を機に飛躍した思い出の地で復活の兆しをつかんだ。ツアー通算3勝の丸山大輔が5バーディ・2ボギーで連日となる“68”をマークしてトータル2アンダーで7位タイに浮上した。
丸山にとって人生初のエースを決めた思い出の地でもある
 
 2015年シーズンは最高位が「中日クラウンズ」の16位タイ。8年間守ってきた賞金シードを手放した。不調の大きな原因となったのがパッティングだ。最後に優勝を飾った2013年から平均パットの順位は44位→86位→101位と年々悪化。「しのげていたところが、しのげなくなった」と悩みを抱え込んだ。
 出場権を持たなかった今大会は、マンデートーナメントをギリギリで通過しての出場。初日もパッティングに苦しんで4オーバーと出遅れ、終了後に大きな決断を下した。「10年間くらい眠ってたピンタイプのパターを引っ張り出してきた。2週間くらい前にシャフト交換をしてバッグに入れていたので」。米ツアーに参戦していた2006年にもらった、スコッティキャメロンのプロトタイプ。「ツアーで使った記憶はない」という一本が思わぬところで日の目を浴びた。
 初日まではツノのように後方に大きく飛び出した形のネオマレットタイプのパター。さらに、スーパーストロークの中尺用グリップを装着するなど、手先のフィーリングを極限まで殺すセッティングを組んでいたが、2日目から投入したピンタイプパターには通常のものよりも細いグリップを装着。「思い切ってシビアなモノにした。距離感も多少フィードバックがある」とフィーリングを呼び戻した。この日はミドルパットをしぶとく沈めて5つのバーディを奪うなど、傾斜と富士山からの目が複雑に入り組んだ富士桜のグリーンをしっかりと攻略している。
 シードを失った今季は推薦などで前半戦ツアーに出場したが、先週の「RIZAP KBCオーガスタ」まで7試合連続で予選落ち。そんな時に目にした誕生日占いでは“今年が転職、起業のチャンス”という言葉を見て、冗談半分ながら“引退”の言葉もちらついた。それでも、難コースで3日間を終えてこの結果は少し気持ちをポジティブにしてくれる。
 「なんとかゴルフ辞めなくてすむかな(笑)今週の結果にはこだわっていないけど、来年戻ってくるためにしっかりいいゴルフをしたい」。再び富士桜での躍進を浮上のきっかけにして見せる。
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