丸亀城は日本一小さな現存木造天守を持つ

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 築城時の姿を残す現存天守は全国に12天守しかないが、そのうち4天守が四国に残り、いずれも国の重要文化財に指定されている。各城を熟知する学芸員・ガイドのナビゲートで、そのうちの一つ、香川県の丸亀城に隠された秘密や謎をめぐる。

 一国一城令で一度廃城になった後、1641年に復活。新城主となった山崎家治が日本一の総高を誇る石垣、丸亀城再築に着手できたのは、幕府からの特別待遇のおかげとされる。

 丸亀市教育委員会文化財保護室長の東信男氏は「幕府から資金が出て、参勤交代も免除されたのは、瀬戸内海を見張る要所であった丸亀城が幕府にとって重要だったからと考えられます」と語る。

 丸亀城天守は一般的な造りと異なり、間口の狭い方面に入母屋造りの棟(屋根)を設置。これは城下から天守をより大きく美しく見せる工夫とされる。

●築城主:生駒親正、山崎家治
●築城年代:慶長2(1597)年築城着手
 寛永20(1643)年再建着手
●天守構造:層塔型3重3階

撮影/本誌・太田真三 取材・文/上田千春(ライターハウス)

※週刊ポスト2016年9月9日号