2日、HIV感染者に対する韓国の病院の対応が「人格侵害」だとして問題となっている。資料写真。

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2016年9月2日、韓国・聯合ニュースなどによると、HIV感染者に対する韓国の病院の対応が「人格侵害」だとして問題となっている。

HIV感染者のAさんは昨年10月、歯科治療を受けるためソウル市立病院を訪れ屈辱的な経験をした。主治医に従い「障害者用口腔診療室」に入ると、診療用の椅子をはじめ、ついたてや周囲の備品などすべてがビニールで何重にも覆われていたのだ。Aさんは「自分はそんなに恐ろしい人間で、そんなに汚い存在なのか」と感じたという。

Aさんの訴えを受け、ソウル市の市民人権保護官が調査を進めたところ、同病院のHIV管理指針では、HIV感染者の歯科診療時、手袋やマスクを着用するなどの一般的な内容のみ定められていたことが判明した。ついたてや周囲の物品までビニールで覆うといった方法は、大韓歯科感染管理協会の指針にもないという。

市民人権保護官は8月、病院側の対応がAさんの人格権を侵害したと判断、同病院の歯科スタッフを対象に人権教育を行った。また市長に対し、HIV感染者の人権侵害を予防するためのガイドラインをまとめるよう勧告した。

しかし韓国のネットユーザーの反応はまったく逆だ。記事には、病院の対応を擁護し「人格侵害」の判断を批判するコメントが多数寄せられている。

「人権団体はどこにでも口を挟むんだな」
「そういう対応をしないで集団感染でも起こったらどうしてくれるんだ?」
「病院はごく当然の対応をしたまで。どこが人権侵害なんだ?」
「ウイルスを人にうつす権利があると言いたいのか?」

「他の患者と同じように診察したらむしろ逆差別だと思う」
「命懸けで治療に当たる医者や看護師のことを考えるべきだ」
「HIV感染者の分娩だって、分娩室のすべての物にビニールをかぶせてやっているよ。当然すべき対応では?」
「医療スタッフや他の患者の人権はどうなる?放っておいてエイズにかかれと?あまりに自分勝手だ」

「感染者の人権が大事なのか?感染の可能性がいくら低いといっても、医者や看護師には不安なく治療に当たる権利があるはずだ」
「こじつけのお涙ちょうだい流される前に、常識的に考えてみようじゃないか。パソコンの前で病院や医者を批判してる人たちは、自分の家に大勢のHIV感染者を招き入れられるだろうか」
「治療してあげるだけでもすごいよ」(翻訳・編集/吉金)