ハリルホジッチ

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 FIFAワールドカップ2018ロシア大会出場を目指すサッカー日本代表のアジア最終予選が、ホームの埼玉スタジアムからスタートした。しかし、格下と思われていたアラブ首長国連邦(UAE)相手に、1-2でまさかの逆転負け。この結末は、放送を担当したテレビ朝日も予想していなかったようで、しきりに「現在の予選方式となったFIFAワールドカップ1998年フランス大会以降、アジア最終予選で初戦が黒星だったチームはすべて予選敗退に終わっています。つまり、今日負けると、ワールドカップ出場確率0%になってしまうのです」と煽っていた。

 番組を盛り上げるために算出した統計が、日本を追い込むことになるとは、なんとも皮肉なものである。そんな不穏なジンクスを背負ったハリルホジッチ監督だが、サッカーメディアから解任を訴える声は聞こえてこない。ということは、このままハリルホジッチ監督に任せていて大丈夫ということなのか? サッカーライターに訊いた。

「危ないと思いますよ。二次予選から昨日まで、チームに上積みがまったく見られない。前からボールを奪いに行って、それをかわされた時の守備がボロボロで、すぐに裏を取られてしまう。何より、ハリルホジッチ監督は選手交代がヘタすぎる。昨日の試合も、3つの交代が全部裏目に出ている。ザッケローニ前監督よりもチームをオーガナイズできず、かつ采配も拙い。ただし、選手たちのレベルは前回大会より上がってきているので、予選突破に赤信号とまではいかないと思います」

 また、サッカーメディアの中でも“タカ派”なメディアがハリルホジッチ監督に好意的なのも、批判記事の少なさにつながっているらしい。彼らはオシム元監督に傾倒しているようで、ハリルホジッチ監督にも同じ匂いを感じ、今のところは静観を貫いているのかもしれない。

 とはいえ、敗戦後の記者会見では「私のチョイスが悪かった」と言いつつも、「何人かの選手は、(良い)プレーを実行するだけのフィジカルコンディションではなく、ほとんどプレーができなかった。なぜこの選手を選んでしまったのかと、自分自身への疑問もある。ただ、その選手以外にいい選手がいなかった」と日本人選手をこきおろし、責任を選手たちになすりつける“言い訳”が止まらなかった。さらには、日本サッカー協会にも「審判の情報がない」と怒りをぶつけた。そういった内情を聞くと、ワールドカップ出場に楽観的な世論とのギャップを感じる。
 
 SMAPの香取慎吾がスタジアムで生観戦した代表戦は10勝5分けの不敗神話を継続しているが、この日、スタジアムに香取の姿はなかった。言い訳の多いハリルホジッチ監督が「香取がいないから負けた」なんて言い出しそうなほど、日本代表の状況は芳しくない。
(文=TV Journal編集部)