■連載/オンナは男のココが気になる!

老け見え「マリオネットライン」にご注意

 加齢とともに気になる顔のしわといえば、小鼻の横からのびる「ほうれい線」、目頭の下から斜めに走る「ゴルゴライン(ゴルゴ13のような線)」。そしてもう一つ、街行く男性の顔を似ていて気になるもう一つのラインがあります。それが「マリオネットライン」です。

 腹話術人形やマリオネットの顔に見られるような、口元から下に向かって伸びる線、これをマリオネットラインと呼びます。顎周りの骨が萎縮(小さくなる)して、以下の3つの筋肉が強く収縮することによりできるものです。

(1)「口角下制筋(こうかくかせいきん)」:口角〜顎にかけて強く収縮して口角を下に下げる働きを持つ。

(2)「顎筋(おとがいきん)」:顎の中心にある。

(3)「広頚筋(こうけいきん)」:頬下1/3〜頚部にかけて広く存在し、顔面にある筋肉の中でも最も大きい筋肉でフェイスラインを下に引き下げるといわれる。

 このマリオネットライン、一般的には、ほうれい線よりも後に、50代前後から出始めるものなのですが、意外に最近、30代前後の若い男性のお顔にも「おや?」とその影を見つけることが増えてきました。

 私はこれもやはり、スマホの影響ではないかと思っています。そもそもマリオネットラインは、よくしゃべる方よりも、むっつり、だんまりなタイプの方に出やすいライン。口をへの字にしたまま固まっていると、年齢によるハリ弾力の低下もあいまって縦線がくっきりと刻まれていくのです。

 通勤時間や空き時間に、ずっと下向きにスマホをいじり続けている方はまさにこの状態。スマホの時は、かなり神経質な顔をしているものですからね。ヘアスタイリングもファッションもきちんとされた一見素敵な若い男性の顔にマリオネットライン予備軍らしき影を見つけた時は、そのスマホを取り上げたくなりました。このままじゃそのライン、くっきり刻まれてしまいますよ・・・。

 マリオネットラインは、美容皮膚科でのヒアルロン酸注入や超音波治療などで目立たなくすることができます。でもまずは、予備軍段階のうちに、まずはスマホに注意しましょう。どうしても手放せない方は、スマホの位置をちょっと上目に。下向きの角度でずっとむっつりで固まるよりは、幾分いいはず。また、食べる時に良く噛んで口の周りを動かすことも大切です。

 まだまだ自分は・・・と思っている方、そうでもないですよ!シワやその予備軍は、自分より他人の方が先に気付くのです。今のうちから、ご注意を。

文/今泉明子

医学博士・皮膚科専門医。東京ミッドタウン皮膚科形成外科ノア―ジュ院長。しわの注入治療では認定指導医を務めるなど、肌のスペシャリストとして活躍。美容を中心に手掛ける皮膚科でありながら、患者の40%が男性という、美肌男子のかけこみドクター。

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