シガーのように、ビターなキャラメルバーをたしなみたい

大人の男性向けというシブいスイーツが登場。ひとつずつハンドメイドされ、シガーのように木箱へ収められたGENDYの『The Premium Bitter Caramel Bar』がそれだ。ほどよい苦みと品のある香りは、エスプレッソのお伴としても、シングルモルトウィスキーのマリアージュとしても最適。贅沢な時間を約束してくれるのはもちろん、贈答品としても技ありの一品である。

■青山・骨董通りにノスタルジックな店舗がたたずむ

 世界の名だたるブランドの直営店などが軒を並べる骨董通りは、東京・青山を代表するおしゃれなエリア。そこに、この春、GENDYなるショップがオープンした。一見、古き良きアメリカのヴィンテージスタイルをモチーフにしたブティックか、はたまた静かな時間を過ごすためのシガーバーのようでもあるが、実は、大人の男性向けキャラメルバーの専門店である。こちらで販売されているのは、クッキーでビターキャラメルをサンドした『The Premium Bitter Caramel Bar』のみ。シガーよろしく木箱に梱包され、1ダース6000円と価格もなかなかのものである。すでに、異色のスイーツショップとして、一部の感度の高いリピーターの間で話題になっている。

スタイリストを起用してディスプレイされたマネキンは、アメリカントラディショナルスタイルに身を包む。女性が求める“大人の男性”という世界観にもマッチし、女性客も少なくない。
スタイリストを起用してディスプレイされたマネキンは、アメリカントラディショナルスタイルに身を包む。女性が求める“大人の男性”という世界観にもマッチし、女性客も少なくない。

ゆったりとショッピングを楽しめる店内は、まさにシガーバーをモチーフにしたもの。テイスティングは可能だがイートインはなし。
ゆったりとショッピングを楽しめる店内は、まさにシガーバーをモチーフにしたもの。テイスティングは可能だがイートインはなし。

店内のBGMは真空管アンプを通して流れるブルーズが中心になっている。古き良き時代のアメリカにトリップしたような感覚。
店内のBGMは真空管アンプを通して流れるブルーズが中心になっている。古き良き時代のアメリカにトリップしたような感覚。

■1日30箱のみ限定販売の理由とは?

 このキャラメルバーはバラ売りされることなく、店頭でのオーダーに応じ、1ダース用と2ダース用の木箱に収められて販売される。それも1日限定で360本。すべてハンドメイドで生産量に限界があるからだ。北海道の工房で、パティシエにより、包装に至るまで1本ずつ手作りされ、木箱には販売された日付とシリアルナンバーが刻印されている。そのため、特別な記念日のプレゼントとしてのニーズも少なくない。

1ダースの詰め合わせが売れるたびに、日めくりカレンダーのようにカウントダウンされていく。
1ダースの詰め合わせが売れるたびに、日めくりカレンダーのようにカウントダウンされていく。予約受付はなく、その日のシリアルナンバー「1」が欲しければオープン前から待機すべし。

独自のレシピで製造されるビターキャラメルを煮詰めるところから、経験豊富なパティシエによるお手製で作られる。
独自のレシピで製造されるビターキャラメルを煮詰めるところから、経験豊富なパティシエによるお手製で作られる。

煮詰めたビターキャラメルを型に流し込む。
煮詰めたビターキャラメルを型に流し込む。この独特な味わいに到達するまで、厚みについても試行錯誤が繰り返された。

スパイスを配合したクッキーでビターキャラメルをサンドするのも手作業。
スパイスを配合したクッキーでビターキャラメルをサンドするのも手作業。気品ある香りがほどよい苦みを引き立たせる。

木箱を開くとシガーのようにラッピングされたキャラメルバーが整然と並ぶ。
木箱を開くとシガーのようにラッピングされたキャラメルバーが整然と並ぶ。贅沢な時間のお伴によし、贈答品にもまたよし、だ。

The Premium Bitter Caramel Bar
1dozen
6000円(税別)
他に2ダース入り1万2000円(税別)もあり

■エスプレッソにもシングルモルトにも合うバーを試す

 異色のスイーツショップだけにインフォメーションガイドもしっかりしている。こちらもシガーバーのバーテンをイメージし、商品であるハンドメイドのキャラメルバーについてやGENDYの世界観などを語ってくれる。他にはない商品のため試食も可能。これまたシガーの吸い口を切ってくれるバーテンダーのように、厳かにキャラメルバーを一口サイズに切って提供してくれる。

 キャラメルの甘味を追いかけるように、苦みと香りが口腔内に広がる。希望に合わせて提供されるエスプレッソやシングルモルトとも相性はぴったりだ。つい長居をしたくなってしまうが、続きは自宅で楽しみたい。

スタッフも30〜40代の大人の男性。幅広い分野での知識をもち、GENDYの世界観をきちんと伝えられることが求められる。
スタッフも30〜40代の大人の男性。幅広い分野での知識をもち、GENDYの世界観をきちんと伝えられることが求められる。

通常、バーを手でもってかじるのが正統派スタイルだが、試食用にはカットされて提供される。
通常、バーを手でもってかじるのが正統派スタイルだが、試食用にはカットされて提供される。調度品もすべてアンティーク調

カプチーノの苦みとキャラメルのビターテイストも好相性。
カプチーノの苦みとキャラメルのビターテイストも好相性。ベタに甘いお茶請けよりも男性に人気なのはむべなるかな。

店内にはウィスキーのボトルもいくつか並べられ、希望すればテイスティングのときに提供してもらえる。
店内にはウィスキーのボトルもいくつか並べられ、希望すればテイスティングのときに提供してもらえる。こちらもまた抜群にマッチ。

■ゆるりとした時間を過ごす贅沢を味わう

 大人の男性にとって、ひとりで過ごす時間というのは貴重なもの。趣味に没頭したり、思索を巡らせたりと……。そんなときのためのちょっとした贅沢に、とっておきのワイン、ウィスキー、コーヒーなどを愉しむことも少なくないはず。この高級キャラメルバーは、そういった嗜好品のひとつになりうる。贈答品としてだけでなく、何か特別なことがあった日に自分へのご褒美にしてもいいだろう。

店内のガジェットからも、“大人の男性”を取り巻く嗜好品のひとつとしての提案が色濃い
店内のガジェットからも、“大人の男性”を取り巻く嗜好品のひとつとしての提案が色濃い。スイーツ好き男子でなくともお試しあれ。

GENDY <FLAGSHIP STORE>
ジェンディ <フラグシップ・ストア>
住所:東京都港区南青山5-4-40 南青山橋本ビル1F
電話:03-6712-6890
営業時間:15:00〜19:00(8月は11:00より営業)
定休日:なし
https://gendy.jp

文/加藤亮介(かとう・りょうすけ)

プロダクト情報誌を中心に、アイウェアをはじめ幅広いジャンルで執筆するフリーライター。ブランディングのコンサルタントに携わったり、総合週刊誌の読み物などを担当したりと、仕事選びにはわりと節操がない。