野球U18日台戦、観客の「台湾は台湾」横断幕をスタッフが無理やり没収

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(台中 2日 中央社)台中インターコンチネンタル球場(台中市)で8月31日に行われた野球のU18(18歳以下)アジア選手権の日台戦で、地元の大学生が試合前の国歌斉唱中、「台湾は台湾。チャイニーズ・タイペイではない」と書かれた横断幕を観客席で掲げたところ、球場のスタッフから制止を受け、没収される騒動があった。

動画投稿サイト「ユーチューブ」に投稿された動画には、横断幕をスタッフが無理やり奪い、学生や近くにいた男性と口論する様子が映っている。学生らはその後、退場を求められ、警察により派出所に連れて行かれた。

学生らは1日午後、中華民国野球協会(CTBA)と同協会の廖正井理事長、球場スタッフを毀損と強制容疑で告訴。学生らの弁護士は、横断幕は台湾が主権独立国家であることを主張するものであり、CTBA側の乱暴なやり方は言論の自由を侵していると批判した。

CTBAの林宗成秘書長(事務局長)は同日、今回の騒動について謝罪し、スタッフに改善を求めるとする一方、国際大会は国際オリンピック委員会の規定に従って実施しなければならず、政治的な活動は避けるべきだと強調。ただ、学生らの訴えは理解し尊重するとして、今後、球場の入り口付近に意見を主張するための専用エリアを設置すると約束した。

台湾は、中国大陸の圧力により「チャイニーズ・タイペイ」(中華台北)の呼称での国際大会参加を余儀なくされており、野党・時代力量の立法委員(国会議員)などが「台湾」への名称変更を求めている。

(カク雪卿、廖壬楷、林宏翰/編集:杉野浩司)