煙もくもくのワイガヤな焼鳥もいいけれど、初デートのカップルには少し場違いになってしまう。かといって、ただ内観がお洒落なだけの焼鳥店じゃお腹が満足してくれない。
そこで今回は、“お洒落で美味しい”という観点のもとに、店内の雰囲気が素敵なことはもちろん、ブランド鶏やジビエなど、こだわりの肉を扱うお店だけを厳選。フレンチやイタリアンより親近感のある焼鳥で、さらにお洒落で美味しけりゃ、そらデートも上手くいくはずです。



「ねぎま」「レバー」「本日の焼野菜」、別皿の「つくね」。コースは1種類で、希少部位や一品料理、ご飯ものなどは追加するシステム
ふたりの行きつけにしたくなる都心の路地裏に佇む隠れ家『焼鳥 本田』

八重洲


見逃してしまいそうな細い抜け道に灯る看板。『焼鳥 本田』は、八重洲口からすぐでありながら、周囲の喧騒とは違った空気が流れる場所に店を構える。「万人受けではなく、この扉をわざわざ開けてくれる人に食べてほしい」と語る店主の本田卓也氏。

食べ歩きを重ね、独学で学んだという焼鳥は、いわゆるタレは使用せず、塩、醤油、オリーブオイル、バルサミコ、日本酒、山椒などで、比内地鶏の各部位の特徴を生かすように味付けを変えている。特別感あふれる佇まいに加えた細やかなもてなし。内緒にしておきたくなる店に連れていかれる喜びが存在する。



小料理屋のような空間で、カウンターのほか、テーブルと小上がりがある



暗くなると風情を増す、まさに隠れ家的佇まい。彼女の期待も自ずと高まる




右上から時計回りに「はつ」「ささみ」「スティックテイスト」「砂肝」
しっぽりした大人の時間を演出できる空間ともてなし『焼鳥 茜』

神楽坂


店名“茜”の由来を尋ねると、店のこだわりや個性が紐解かれる。使用する茨城県産の「つくば茜鶏」は、柔らかさとジューシーな肉質が魅力。味付けには、アンデス産の岩塩「茜塩」や、大分県で醸される醤油「初茜」をベースにして重すぎないタレに仕上げている。おまかせコースのスタイルで、2種を用意。

カウンターには16席並ぶが、ゆったりと食事を楽しんで欲しいと広い間隔で配置されている。「実は女将の名前も茜なんです」と微笑む店主の林 裕太氏。夫婦仲睦まじく営む空間はアットホームで居心地が良い。



茜色のエチケットが目を引く、極辛口ながら調和の取れた一本。「ティエノ・ブリュット」



2016年7月にオープンしたばかりの割烹料理店を思わせる上品空間


異国情緒溢れるカジュアル店と和モダンな個室が素敵な名店



串6本とホワイトアスパラガスの炭焼きなどがセットの焼鳥コース。「他店では珍しい小鴨や真鴨、ホワイトアスパラガスの美味しさを楽しんでください」とのこと
本格的な焼鳥を異国情緒の中で味わう『brochette』

飯田橋


ふたりの距離も近づけるためにおすすめしたいのが、この店。オレンジに塗られた壁やフランス語が飛び交う店内にいると、日本であることを忘れさせられる。

「もしフランスに焼鳥屋があったらこんな感じ?」という発想のもと店を開いたという店主の保立 薫さん。話を聞くと彼、銀座にある老舗有名焼鳥店の3代目だという。「お客様の印象に残るような料理を提供したいです」と語るだけあり、焼鳥は噛むとジューシーな肉汁が広がり絶品。また、小鴨や真鴨などのジビエが楽しめるのも特徴だ。



まるでフランスのバールのような店内。カジュアルな雰囲気で女性も入りやすい




右から「ささみ わさび」、「天草大王もものねぎ間」、「つくね」、「せせりグリーンカレー」、「天草梅肉ポークの豚バラ パクチーソース」
プライベート感抜群の優美な格子扉の個室『熊本串焼 ノ木口』

渋谷


杉玉を掲げた外観を目印に、扉を開けると焼鳥屋らしからぬ空間が現れる。香りや音などを五感で感じることができるカウンター席も捨てがたいが、ふたりの時間を楽しみたければぜひ個室を。格子扉なので、程良いプライベート感が演出できる。

ブランド鶏「天草大王」や「阿蘇赤牛」をはじめ、熊本食材を看板にするこちらでは、7月からエスニック串もスタート。パクチーやグリーンカレーなどを焼鳥に合わせたオリジナリティあふれるメニューが面白い。お酒は、日本ワイン、自然派ワイン、日本酒を主軸に、グラス売りも充実のラインアップ。



チーズを思わせる風味は、洋酒とも和酒とも相性が◎。「天草大王白レバーの味噌漬け」



しっぽりと寛げる個室は、和モダンなテイスト。ある程度きちんとした装いで伺いたい