買えるネオクラシックカーショーで出会った懐かしのクルマ9選

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2016年8月5日(金)〜7日(日)の3日間、千葉県の幕張メッセでこれまでにない試みのイベントが行われました。それが「オートモビルカウンシル2016」です。

本イベントは国内外の自動車メーカーだけでなく、ヘリテージカーを扱うショップも集い、貴重なクルマが多数展示されました。

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これまでにない試みとは、単に古いクルマを展示して懐かしい気分になるだけでなく、イベントに訪れた人がそのクルマを手に入れることができること。そう。会場に並んだクルマの多くにプライスタグが付けられており、気に入ったクルマに出会えたらその場で購入できるのです。

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「ネオクラシック」と呼ばれる1980年代ごろまでの名車が勢ぞろい

旧車は現代のクルマにはない雰囲気に溢れており、そこに惹かれる人も増ています。今、多くの人が想像するクラシックカー/ビンテージカーから「ネオクラシック」「ヤングタイマー」と呼ばれる1980年代ごろのクルマまで、古いクルマがブームになっているのです。

そんな中、開催された「オートモビルカウンシル2016」。今回はそこで出会った懐かしいクルマたちを紹介しましょう。

 

■現代では少なくなったカタチが懐かしい! 直線基調のクルマたち

フォルクスワーゲンゴルフクラシックライン

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ゴルフ2と呼ばれる第2世代ゴルフ発売時に設定された4座カブリオレモデルの特別仕様車がクラシックライン。

ゴルフ2にはオープンモデルが設定されず、ジウジアーロが手掛けた初代ゴルフのカブリオ(コーチワークはカルマン社が担当)が継続販売されました。クラシックラインは1992年に登場した限定車です。現在でも人気が高く、状態のいいものは150万円前後の相場で取引されています。

P1060440 ゴルフ2より直線ラインが際立つクラシックラインは旧車の入門モデルとしても人気が高い。ボディカラーはボルドー(写真)のほか、クラシックブルー、クラシックグリーンを設定。

 

 

ボルボ850T-5Rエステート

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1992年デビューのボルボ850はボルボの歴史の中でもエポックメイキングなモデルです。

それまでFRが主体だったボルボですが、850はFFで登場。さらにボルボ初となるAWD(ボルボは4WDをこう呼びます)が設定されました。ちなみにボルボは850のエステートモデルでイギリスツーリングカー選手権に参戦します。

T-5Rは1995年に登場したハイパフォーマンスモデル。直列5気筒ターボエンジンは最高出力240psを発生。ステーションワゴンながら豪快な走りを味わえたT-5Rは現在でも伝説的な一台として語り継がれています。

ボルボのエステートと言えばこのカタチ。荷室が最大限伸ばされているため荷物がたくさん積める。 ボルボのエステートと言えばこのカタチ。荷室が最大限伸ばされているため荷物がたくさん積める。

 

 

ランドローバーレンジローバー

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イギリス王室御用達SUVとして知られるレンジローバーの第一世代は1970年にデビューし、1995年まで製造されました。

写真手前のバンデンプラは4274ccのV8OHVエンジンが搭載されたロングホイールベースモデル。通常モデル(3947ccエンジン)のホイールベースが2540mmだったのに対し、バンデンプラのホイールベースは2740mmです。

 

 

プジョー405MI16

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直線的でありながら滑らかなボディラインが印象的な405は、フラットなボンネットが特徴。日本では1989年から発売されました。

MI16は405のスポーツグレード。上級仕様のセダンでありながらトランク部分にはスポイラーがつけられ、最高出力150psを発生する1.9L DOHC。トランスミッションは他のグレードがATも用意されたのに対し、MI16は5MTのみの設定でした。

405の流通量は激減しているため、乗りたいと思った人は見つけたら即買いがマストとなっています。

P1060453 派手さはないが、標準グレードとは明らかに違うリアスタイル。全幅が1720mmあるため3ナンバーになる。

 

 

ランチアデルタHFインテグラーレエボルツィオーネ競灰譽張オーネ

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WRCで活躍したデルタ。このモデルは1995年に250台が限定販売された最終モデルです。搭載される2Lターボは215psを発生します。ボディサイズも全幅1770mmまで拡大されました。

近年デルタの人気は高騰し、手に入れにくいクルマのひとつとなってしまいました。ほとんどの中古車は「価格応談」となっていますが、1000万円近くすると思って間違いないでしょう。

P1060599 イエローとブルーのストライプが特徴的なHFインテグラーレエボルツィオーネ競灰譽張オーネ。タイヤサイズは前後ともに205/45ZR16。

 

 

■流麗なカタチが美しい! 曲線基調のクルマたち

ポルシェ911ターボ(930型)

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大きく張り出したバンパーと大型リアスポイラーが特徴的な930ターボ。スーパーカーブームのときに憧れた人も多いはずです。

この個体は1976年式なのでエンジンは3Lの空冷水平対向6気筒ターボ(1977年に3.3Lに変更されます)。最高出力は260psを誇りました。

空冷ポルシェは相場が高騰し、今や庶民が手にするのは難しいモデルです。ちなみにこの930ターボには2630万円のプライスが付けられていました。

P1060632 アメリカの安全基準に合わせた前後の5マイルバンパーが印象的。子供の頃、このスタイルに憧れた人も多いはず!

 

 

プジョー205GTi

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ピニンファリーナによるデザイン案をプジョー社内で仕上げ、日本でも人気の高かったプジョー205。そのオシャレなルックスから女性にも人気の高かったモデルです。

GTiは205に設定されたホットハッチ。バンパーの赤いラインが特徴的で、フロントバンパーには大きなフォグランプが埋め込まれました。搭載エンジンは当初105ps(途中で115psにパワーアップ)を発生する1.6Lでしたが、最後は120psの1.9Lになりました。

P1060456 205はこの丸いお尻がキュート! GTiのボディは3ドアのみの設定でミッションは5MTに。

 

 

メルセデス・ベンツ380SL

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初代W198や2代目W113に比べるとR107は直線基調に見えますが、フロント周りを見ると優雅な曲面で構成されているのがわかります。

1980年のマイナーチェンジでエンジンはSクラスに搭載された軽合金エンジンに変更を加えたものが搭載されました。オープンモデルのSLのほか、4シータークーペのSLCもラインナップ。日常の足としても使えるビンテージメルセデスです。

P1060524 Sクラスに匹敵する豪華な装備が奢られたインテリア。メルセデスらしい雰囲気を存分に味わえる。

 

エンジン、トランスミッション、ブレーキ…。現代の自動車には車体の動作や操作に関わるあらゆる部分が制御されています。これによりレーシングドライバーのような卓越したドライビングテクニックを持たない人でもビッグパワーのマシンを簡単に操れるのです。もちろん電子制御は大排気量車から軽自動車まで、ほぼすべてのクルマに介在しています。

そして近年はカメラやレーダーなどを使い周囲の状況をセンシングし、必要に応じて危険をドライバーに警告したり自動でブレーキをかけたりする機能が付いたクルマが主流になっています。車両のセンシング技術の進歩は目覚ましく、この機能の進化の先には自動運転が待っていると言っても過言ではありません。

一方で車両のあらゆる部分に制御が入ることで走りのダイレクトさが薄れてしまったと感じている人もいます。彼らはクルマに電子制御が大量に入る前のクルマ、1980年代より以前の「旧車」と呼ばれるものに注目し、当時ならではの走りを楽しんでいるのです。

 

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(文/高橋 満<BRIDGE MAN>)

takahashi mitsuru たかはしみつる/ライター、エディター

1970年、東京都新宿区生まれ。ガテン、B-ingなど求人誌の編集部を経て、カーセンサー編集部に。独立後は音楽誌、クルマ誌の編集に携わりながら多くの媒体で執筆。現在はクルマ、アウトドアなどをフィールドにすると同時にさまざまなテーマで著名人へのインタビューを担当。