様々な選手とパス交換をしながら攻撃を牽引した本田。特に右サイドからチャンスを演出した。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 ロシア・ワールドカップ・アジア最終予選の初戦で、日本はUAEに1-2で敗れた。ただ、緊張感に包まれた一戦で、前半早々にスタジアムに歓喜をもたらしたのは日本のエースだった。10分にゴール前でFKを得ると、本田は上手くマークを外し、ファーサイドで清武のボールに合わせる。強烈なヘッドはGKの手を弾いてネットを揺らした。

【W杯最終予選PHOTO】日本 1-2 UAE|本田の先制ゴールも痛恨の逆転負け
 
 本田はその後も右サイドにポジションを取りながら上手くボールを呼び込み、右SBの酒井宏のオーバーラップを引き出すなど攻撃のリズムを作った。
 
 同点で迎えた後半は中央に入るプレーをやや増やし、積極的に勝ち越し弾を狙った。しかし、54分にPKで逆転を許すと、交代でピッチに入った浅野、宇佐美、原口らとゴールを目指したが、結局、UAEの守備網を崩せずに試合終了のホイッスルを聞いた。
 
 本田のプレーの内訳は以下のとおりだ。
 
シュート数…6本(チーム1位)
パス数…46本(うち失敗5本)
 
 【本田圭佑のパス数ランキング ※成功数のみ】
▽前半45分間のパス数合計(本田がパスを受けた回数/本田からパスを出した回数)
1位/酒井宏樹/12回(6回/6回)
2位/大島僚太/9回(7回/2回)
3位/岡崎慎司/5回(0回/5回)
4位/清武弘嗣/4回(2回/2回)
5位/酒井高徳/3回(1回/2回)
    吉田麻也/3回(3回/0回)
    長谷部誠/3回(2回/1回)
8位/香川真司/2回(1回/1回)
9位/森重真人/1回(1回/0回)

▽後半45分間のパス数合計(パスを受けた回数/出した回数の合計)
1位/酒井宏樹/13回(7回/6回)
2位/大島僚太/5回(3回/2回)
3位/香川真司/4回(2回/2回)
    吉田麻也/4回(4回/0回)
    長谷部誠/4回(2回/2回)
    原口元気/4回(2回/2回)
7位/浅野拓磨/3回(0回/3回)
8位/岡崎慎司/2回(0回/2回)
    酒井高徳/2回(1回/1回)
    森重真人/2回(2回/0回)
    清武弘嗣/2回(1回/1回)
12位/宇佐美貴史/1回(1回/0回)
 
 本田が前後半を通じて最も多くパス交換をしたのは、右サイドで組んだ酒井宏だった。本田はボールを持った際に、酒井のオーバーラップを上手く促した。ただ、このふたりはスローイン時に細かなボールのやり取りをした面もあり、それが回数増加につながる一因ともなった。
 
 また、注目したいのがA代表デビューとなった大島とのパス数が多かった点だ。大島はボールを持つと、すかさず本田にパスを送り、ふたりの関係性で何度かチャンスを作った。
 
 大島は2失点に絡む、悔いの残るパフォーマンスとなったが、本田との良い関係性を築けた点は次戦以降につながるポジティブな要素と言えるだろう。
 
 残念だったのは、香川との連係が芳しくなかった点だ。香川とのパス交換の成功数はわずか6で、逆にパスカットされたシーンは3回もあった。日本の2枚看板をUAEが警戒していた面もあるだろうが、それにしてもふたりの息が合っていない点は今後の最終予選へ不安を感じさせる。
 
 一方、プレーの中身として評価したいのはヘディングの強さと正確性だ。ヘディングでのパスは後方からの浮き球を岡崎に通した4回と、相手ゴール前でクロスを折り返した2回で、先制ゴールとなったヘディングシュートを含め、どれもが相手を高さで上回り、的確に捉えていた。
 
 CBの吉田と森重、GKの西川はフィードを本田の頭に合わせる傾向があり、起点として機能していたと言える。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)