カナダ財務相は8月31日、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)への参加申請を行うことを発表した。これに対し、中国メディアの環球網は「G7のうち、AIIBに未参加の国は日本と米国だけ」であるとし、日本人はカナダのAIIB参加に対して「焦りを感じている」と伝えた。(イメージ写真提供:123RF)

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 カナダ財務相は8月31日、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)への参加申請を行うことを発表した。これに対し、中国メディアの環球網は「G7のうち、AIIBに未参加の国は日本と米国だけ」であるとし、日本人はカナダのAIIB参加に対して「焦りを感じている」と伝えた。

 記事は、日本国内では「米国は同盟国に対してAIIBに参加しないよう説得したが、カナダの参加表明は明らかな政変」との見方があると伝えつつ、G7のなかで日本と米国だけが参加していない現状について「孤立を深めている」と主張した。

 米国の同盟国が次々にAIIBに参加していることについて、「米国は表立って同盟国を批判したり、AIIBへの対抗策を打ち出したりはしていない」と指摘しつつも、日本は米国やその同盟国の動きについて「危機感とやりきれなさを示している」と主張。一方で、AIIBに参加する国が増えていることは、中国の実力と能力を実証するものであり、中国の自信を深めるものだと主張した。

 続けて記事は、経済面における協力は「排他的なものではない」とし、米国の世論もその客観性を取り戻しつつあるとする一方、「日本はまったくもって客観性を欠いている」と主張。AIIBへの参加を頑なに拒否する日本は「地理的な政治や、中国との競争」しか頭にないと批判した。

 英国やドイツをはじめとする先進国も参加したAIIBはすでに始動しており、日本が主導するアジア開発銀行(ADB)とパキスタンの道路建設プロジェクトに対して初の協調融資を行う計画だ。中国国内では、日本がAIIBに参加しない理由は「経済面ではなく、政治的な理由」があるためだとの見方も多く、それは「中国とアジアにおける主導権争いを展開するため」との見方が一般的だ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)